12.31.2020

静岡県・大瀬崎「駿河静浦附近産魚類目録」

2020/12/31
静岡/大瀬崎
晴れ 西風強く 水温17℃

あっという間に大晦日。
相変わらず大瀬崎の「はまゆうマリンサービス」さんにて
ぬくぬく過ごさせてもらっています。

77歳を連呼してくるサキエさんは
10年前と変わらずに元気でホッとする。


ゆるーい生活を送っていると、そこへ
なんと荒俣大明神さまがご降臨された!
それも大きなハンバーガーと怪しげな目録を携えて。
年初めに南オーストラリアの空港でお別れして以来の再開だ。



来年もオーストラリア行きましょうね〜と
言っていたのにまさかこんな世の中になるとは。




「駿河静浦附近産魚類目録」
明治-昭和(1906-1930)に採集観察された結果をまとめた目録。




左下が大瀬崎、対岸の千本濱も良く潜った場所だ。
先日潜った獅子浜は右の上方。

当時の魚類層や海辺の状況が鮮明に記録されたとても貴重な資料だ。

これによると当時はキハダマグロやカツオの群れが湾内(駿河湾最奥部)に
押し寄せて根こそぎ網にかかったらしい。
「、、、その雄大なる様は到底都会人の想像もつかぬ美観であった」
と記されている。

採集リストが今ではいない?ような魚も乗っていて興味深かった。
最稀種としてクヅアナゴ、ユゴヒ、クマノミ、ヤマブキベラ、ロウソクギンポウ
、、、とある。
今リストを作ったらどえらいことになるな。


先生!遠路遥々お越しくださりありがとうございました!




クビフリケヤリとシロオビハナダイ 
気がついたら言うことが憚られる水深で遊んでばかり。




シロオビハナダイ とサクラダイ
シロオビハナダイ もいくところに行けばたくさんいるんだ。




シロオビハナダイのオス
ここには2回行って撮影したけど、メスが今ひとつわからない。
どうもナガハナダイのメスとそっくりで鮮明に撮らないと
見分けが難しいようだ。



夜はライトトラップで光に集まる魑魅魍魎を待つ。

しかしなかなか渋い。

それでも毎日1,2種類はおっと心くすぐる何かはやってくる。



ワニギスの仲間の稚魚



ハゼの仲間の稚魚?



ウツボの仲間の稚魚




さて今年最後の夜は何が出るだろうか!?
今日は日中雰囲気があったのでちょっと期待してる。
最後の最後まで気が抜けない。



全然まとまりないけど、、、
今年もお世話になった皆様ありがとうございました!

良い年をお過ごしください。




それではまた来年!

12.28.2020

静岡県・獅子浜の海 〜泥池の妖精ヒメハナダイ〜

2020/12/26 

静岡県・西伊豆

獅子浜ダイビングサービス

晴れ 東の風 水温17度


大瀬から獅子浜へ!

夜中までガツンと4本潜ってきた。

かまぢさーん!と富士山


エスペランスでご一緒させてもらって、秋には屋久島にも遊びに来てくれた

かまぢさん!が、なんと大瀬まで迎えにきてくれました。

かまぢ神さまありがとうございます。

獅子浜とことん遊ばせて頂きました。

近くの海なのにこんなに違うんだ。千本浜ともまた違ってこれはたまらない!

獅子浜ダイビングサービスさんはビックリするほど施設がキレイで快適だった。

なぜかまかない飯まで食べさせていただいて、幸せな獅子浜ライフでした。


ヒメハナダイ(♂) Tosana niwae

なんといっても今回の目玉はこれ。
日本でもまともに見られるのは獅子浜だけという貴重なお魚だ。
深場、泥池にも関わらず、あまりの美しさに見惚れてしまった。


尾鰭が妖艶すぎる。


ヒメハナダイ求愛。
メスの腹びれも透明で美しいと思った。



日が暮れて、さていよいよ本番!?

獅子浜は時間の規制がないの?
そんな場所が伊豆にあったとは。
このあと2ナイト潜って、ヘロヘロ。



夜のお目当ては泥地にズボンと隠れて撮れなかったから
また来ないとなぁ。


それにしても刺激的な1日だった。

かまぢさん、獅子浜のみなさん大変お世話になりました!!



12.23.2020

静岡県・大瀬崎「原始の大瀬崎の海!?」

 2020/12/22

静岡/西伊豆

はまゆうマリンサービス

晴れ 風- 水温17-18℃

古巣の大瀬崎に流れ着いた。
う〜〜〜〜ん、やっぱり落ち着くなぁ。
大瀬崎の魅力はもちろん海なんだけど、
やっぱり人との出会いがあってこそ。
来て2日目だけどたくさんの人に出会えて嬉しい。



相原さんと。
お世話になるのはもちろん「はまゆうマリンサービス」
夜ははまゆう荘の驚異のオゾン風呂?で疲れをほぐす。


今日は、はまゆうが定休日でお休みだったので。
一人寂しく潜っていた。(いつも一人だけど)
そしたら箒を持ったノリゴン!に出会い立ち話していると
海から帰って来たスーさん!!!
「ダイビングショップ 海童」のお二人と話していたら
ボートダイビングに行く?と誘われる。
数えたくないけど、学生からカウントすると大瀬歴20年。
なんと恥ずかしながら初ボートダイブ(笑)

船は「ココモ大瀬崎」さんの計らいによりちゃっかり
便乗させていただ。

スーさん、ノリゴン、シンチョーさんの濃いメンツにゲストさん


カッパフードのスーさん&ノリゴンと。



さてさて気になる海は



大瀬の湾内から10分ほど。
外海からの端っこから2キロくらい?南へ。
井田のとの境界線あたりにあるホトケというポイントで潜った。



そこは無脊椎動物の楽園だった。
ナンヨウキサンゴに多様なソフトコーラルやカイメンなどが所狭しと
岩の隙間を埋めていた。



ナシジイソギンチャクも満開。
エビを探す気力もなくなるほど見事に咲いていた。



海底の何気ない岩の風景。

うーん見事な庭園風景だ。

実は、大瀬に来て2日間ほど潜っていて、癒されながらも
何か危機感のようなものを感じていた。
それは海が年々変わっていること。
たまにしか潜らないからこそわかるその変化の大きさに
愕然としたりもしていた。

それが海の変化や温暖化、あるいは土砂災害(今夏は過去最大)などの
影響によるものなのか、あるいはダイバーによるストレスなのか。

原因は複合的だろうから単純には言えないけど
外海から少ししか離れていない、この場所でここまで
華やかな楽園があることを考えると、
どうしても人災について考えなくてはいけない。
着底や接触による動物たちのストレスは思っている以上に大きい。

お世話になっている身でなかなかマイナス的なことを書くことは
常にためらわれるのだけど、元大瀬民に免じて。。。

と、こんなことを思わされるほどに、ボートポイントの大瀬の海は
華やかだった。これが原始の大瀬崎か。

大瀬崎の海がいつまでも癒しの場所であることを願って。





あっ忘れてた。
鹿児島のコージがなぜかいた!!






ではではまた。


12.21.2020

静岡県・伊東の海「ヤマトナンカイヒトデ!」


2020/12/20 
静岡/東伊豆
晴れ 西風 水温18℃


気持ちいなー。

大雪の秋田から東伊豆の伊東までやって来た。



毎年屋久島での最後の営業をご一緒させてもらう
マリンロードの晴美さんにお世話になってます。

今年の伊東は近年になくキビナゴが集まっているとのこと。
それを食べにイナダやカツオやアオリイカやが集まって来ていて
それはそれは賑やかだと聞いていた。
屋久島では今年秋のキビナゴがほとんど出なかったので
何か大きな移ろいを感じる。

実際に見てみると、確かに凄い規模のキビナゴ!




伊東での唯一のリクエストであり、ず〜〜っと見たかった
生き物をサラリと紹介してもらう。




ヤマトナンカイヒトデ
Asterodiscides japonicus

これこれ、このシューティングスター!
深海性のヒトデで滅多に見ることができない。
人の頭ほどの大きさがあり、尚且つ鮮やかな色彩に
誰しもが目を奪われることだろう。(?)
まさにヒトデ界のスターだ。




ナガハナダイの群れ
晴美さんにちょっとまとめてもらった!
う〜ん、華やか!!




そして伊藤といえばなんといっても
ソフトコーラルの群生。これまた華やか!



そしてそして、お店はクリスマスデコレーションで
またまたまた、華やか!


温泉に入って、美味しいご飯を食べさせてもらって、
贅沢な2日間を過ごしていました。
晴美さんありがとうございましたー!!
次は屋久島でお待ちしていますね〜!


スーパーで見かけた、、、マンボウ!!
肝和えか、いいなぁ。



青森県産のハタハタ、鯵ヶ沢かな?
それにしても小さい。1-2歳魚のみ。ブリコ入りも一応あった。




12.18.2020

ハタハタ日記⑥ 〜接岸そして撮了〜

2020/12/17 秋田
雪 北西 風10m 気温-1/-4℃ 水温11℃

今季最強の寒波らしい。
どおりで寒い訳だ。雪が一晩で膝下くらいまで積もった。
これが北国の普通かと思ってたけど違うらしい。
10日前の予報では寒波は過ぎ去って最後はチャプチャプと
優雅に潜っているはずだったけど、時化は全く治らない。
飛行機だってちょっと伸ばしたのに。

とにかくまともに撮影できる気はしなかったけど、
なんとか潜って、そしてなんとかとった!

ハタハタの接岸に最後の最後で出会えた!!!
これは全国ニュースでも流れてたらしい。



安い値段でハタハタをたっぷり…八森漁港の直売会にぎわう 


八森漁港に活気 季節ハタハタの直売所開設 




わずかに取れただけで、さもハタハタ漁が大賑わいみたいな
ニュースになってるけど、今季の秋田全体の水揚げは惨憺たる結果になるだろう。


それでもとにかくまずは出会えたことを喜ぼう。
ハタハタはこんな大しけを選んでやって来て、
卵を産んで深海へ帰っていく。
それには海で生き抜くための知恵がたくさんある。
本当に生命力のあるたくましい魚だと思う。
この魚がいつまでも秋田や近海へ戻って来てくれることを願うばかり。
そのために微力ながら写真絵本という形で伝えられたらと思う。
来秋に向けての準備は整った。
あとはどう伝えるかだ。




ぐわんぐわん揺れる海底で岩にしがみ付きながら撮影。
気を抜いて手を離すとリップカレンとみたいな流れに
乗って5mくらい運ばれることもあった(笑)

海藻には昨日まで見られなかった卵がたくさん!
産卵も確認!




海底にはハタハタの卵(ブリコ)を捕らえたミイドリイソギンチャク。
もっと落ちてこーい。ってみんな待っている。
そうハタハタを待っているのは人間以外にもたくさんいる。





岩舘漁港。

一昨日まで一人くらいしかいなかったのに今日はたくさん。
サビキを落としてシャクルと引っかかる方式。




予想以上に過酷な撮影(戦?)だったな。
さて温泉入って南下しますか。



夜は水産振興センターの方にハタハタの資源のことや
海の変化や今後についての話をお聞きすることができた。
今年もありがとうございました!


今年もたくさんたくさんお世話になった
金坂さんありがとうございました!!



12.15.2020

ハタハタ日記⑤ 〜敗走〜

 2020/12/15  秋田

男鹿ダイビングセンター

暴風雪 北西 風10m 気温-1/-4℃ 水温12℃


寒波を願ってすいません。

もう勘弁してください。。。

真夜中の暴風雪の中、ハタハタへの期待を膨らませて

海へと向かう。

大波が入ってこない場所とはいえ、なんか凄いことになってる?

流石に入る気になれる夜明けを待ってからちょっとだけ

海の中をのぞいてみる。

透明度、、、?何も見えない。

水面から顔を出すと、、、これまたホワイトアウト。

これは、、、ダメなやつだ!

漁港内でハタハタのお網を引き上げる漁師さんを見つめる。

1、2、3、、、10匹!?

これほどの寒波が来てもハタハタが接岸しないのか。

もうね、漁師さんと同じくガックシ。

朝8時には1日が終わった感じ。


今日は「にかほ」では少し取れたとか。

https://www.sakigake.jp/news/article/20201215AK0034/

能代でも防波堤裏でボチボチ取れたとか。聞いいた。

しかしいずれも多くない。


秋田テレビの記事がちょっと驚く。

https://www.fnn.jp/articles/-/119681

沿岸では去年の1,4%しか水揚げがないとのこと。

これはそうなのだろう。なんせいない。

最後の結びが「不漁の原因は全くわからない」だって。

それはいくらなんでも無責任じゃないだろうか。

ふー。

獲り過ぎの結果ですよ。(一応)

磯焼けで藻場の減少も気になるところだけど。



下の写真は昨日ハタハタが見つからずにうつむいていたら

目に飛び込んできた美しい生き物たち。

ムツサンゴ


ミドリイソギンチャク

ミドリイソギンチャク


ここのミドリイソギンチャクもハタハタを待てるんだろうなぁ。

前に見た卵丸呑みしてる姿は衝撃的だった。


もうできることはあまりない。

雪と波を見つめながら祈るのみ。


〜追記〜


きりたんぽ

ハタハタの塩焼き

今朝、能代で取れたばかりの「ぶりこハタハタ」

卵がとろーっとしていて絶品でした。

八峰町の「民宿いがわ」さんより



ではでは。


12.13.2020

ハタハタ日記④ 〜最初にして最高の1匹〜

 2020/12/13  秋田

男鹿ダイビングセンター

雪/晴れ 北西 風4m 水温12-15℃



ハタハタのメス(20cm~ 3,4才)

秋田に来て10日目。できることは待つのみ。

浜での漁師さんや地元の人と話していると

明日からの寒波で来なければ今年はお終いだろうとのこと。


昨日ようやくハタハタに出会えた!

4時間潜って、たったの1匹だけ。

それでも今回来た目的は一応達成された珠玉の1匹。

お腹がパンパンの大きなメスを撮りたかった。

ハタハタのメスは深海から浅瀬にやってくると

すぐに卵を海、再び深海へ戻ってしまう。

なのでお腹の大きなメスにはなかなか出会えない。

少なくとも前回、何万匹ものハタハタを撮影したにも関わらず

お腹の大きなメスのカットは撮れず終いだった。


たった1匹。

でも10日間待った価値のある、ありがたい1匹だった。




今日は出会えず。

秋田でのハタハタ情報はほとんどなし。


昨日から青森でハタハタが獲れていると聞いた。

秋田を通り過ぎて行ってしまった!なんて落胆の声も聞かれた。

とにかく見にいかなければ!



気がつけば青森!
そして釣り人が吹雪の中ハタハタをサビキで引っ掛けている姿を確認!
針を垂らせば引っかかるという凄い釣り方だ。
ハタハタは本当に秋田を通り過ぎて行ってしまったのだろうか。。。


潜ろうかと少し迷ったが、テーマが「秋田とハタハタ」なのですごすごと戻る。
日本中どこで聞いても、ハタハタの価値はそれほど高くない。
しかし秋田では、、、どこへ行っても、ハタハタの話題を耳にする。
今や全然獲れなくなり、値段も高騰しているけど、
それでもやっぱり食べたいらしい。よっぽどハタハタが好きなんだなぁ。




スーパーで見た衝撃のハタハタ。
1キロ2000円。隣のズワイガニ3匹より高かった。
ニシンやイワシの様な扱いの魚だったはずなのに。


明日から寒波が来る。
潜れるのかも、ハタハタが来るのかもわからない。
やはりできることは待つだけだ。



12.11.2020

ハタハタ日記③  〜予兆〜

 2020/12/11  秋田

男鹿ダイビングセンター

晴れのち雨 南 風3m 水温15℃


感覚が研ぎ澄まされていくのを感じる。

見知らぬ土地で、先人に案内されて知る海。

これほど刺激的なことはない。

でも、もしもそれ以上に素晴らしい体験があるとするなら

見知らぬ土地で、ただ一人右も左も判らぬままに潜り

朧げながら見える海、かもしれない。

少なくとも僕にとっては、とても大切なこと。

こんな環境を与えてくれている男鹿ダイビングセンターの皆さん、

家族に感謝。。。



「待づしかでぎねぇ」


https://www.sakigake.jp/news/article/20201211AK0026/



ハタハタの先発隊が各所で確認されている。
どこも数えられるくらい少ないけど、確実に迫ってきている。
いまだに水温は高いし、陸上も気が抜けるほど暖かいし、
それにハタハタ資源は限りなく少ないのかもしれないけど、
それでもきっとハタハタはやってくるのだろう。



アイメナ生活はかなり観察レベルを上げてきたけど
今日でおしまいかな。
後ろ髪をひかれつつ、本番の地へ移動しよう。



アイナメの卵保護


12.09.2020

ハタハタ日記② 〜だけどアイナメ観察〜

 2020/12/08  秋田・男鹿

晴れ 北西 風4m 水温15℃


昨日は冷え込んでハラリと雪を見た。

しかし依然として寒波は来ず、水温も高い。

6日に南の由利本荘で初漁(1,2キロ)があったらしい。

本隊接岸前の斥候だろう。

でも本隊が来る気はしない。


季節ハタハタ漁 待ちわびる声

https://www3.nhk.or.jp/lnews/akita/20201208/6010008911.html

沖合の底引きが去年の1/3しか取れてない、それなのに沿岸へ産卵にくる

季節ハタハタに期待したいって、あまりにも楽観的だ。

期待を込めてということなんだろうけど。



秋田にきて6日目。

来ないものは撮りようがない。ハタハタは諦めてアイナメを観察中。

写真の子は観察4日目。随分と警戒心が解けてきた。

最初は卵しか撮影できなかったけど、今ではレンズにぶつかるほど寄れる。

あんまり強そうなオスに見えなかったけど、

この界隈一のモテ男で13卵塊は保護している。

直径50mに、他に4個体のオスが卵を保護している。

それらを見て回ったりあれこれしているうちに、1日が過ぎてゆく。

できることなら24時間ずっと観察していたいな。




12.07.2020

ハタハタ日記① 〜待ち魚、いまだ来たらず〜

 2020/12/07   秋田

晴れ 気温6-10℃  水温15-16℃ 北西 波2,5m


ハタハタの絵本を来秋に出版できることになった。

写真はある程度撮れているし、出版社からもOKをもらえているけど

あと一押し欲しい。そんなわけでまた秋田に来てしまった。


なぜハタハタかといえば理由は2つある。

まず僕自身は、はまっこ(横浜人)とこれまで、都会ぶっていたが

実はぼくには秋田の血しか流れていない。

「お、おら、はまっこになりてえだ。。。」

、、、、。


秋田はハタハタで有名なので、良くハタハタを食べさせられた。

そう、馴染みがあったのが理由の一つ。


もう一つは、ハタハタが漁師の自主的な禁漁による

日本初の成功例と言われていたことが大きい。


30,40年以上前に猫またぎと言われるほどハタハタで

溢れかえっていた時代から急降下でハタハタはいなくなった。

1992年より3年間の禁漁、その後徐々に資源は回復していき

一時期は昔の活気が戻っていた。

が、それも束の間で今はもう禁漁レベルまでハタハタは減っている。

狂おしいほど、いない。


原因は取り過ぎに他ならないが、

元をたどれば日本の漁業のシステムが悪い。ということになる。

「漁獲枠」というものがある。

きっと皆さん聞いたことがあるだろう。

「今年はこんだけとっても、大丈夫(魚が減ることはない)ですよ〜」

というもの。


こちらは秋田魁新報の記事。
このグラフを見て何が正しく、何が間違っているかわかるだろうか?

言ってしまえば全てが誤り。
漁獲枠というものは設定したら、
その量、100トンなら100トン獲って、はいお終い。
が正しい。それ以上も以下もない。


漁獲枠まで届かないで終わったのなら、
それは漁獲枠を広く取り過ぎということ。
頑張っても獲れませんでした。
というのは魚がいないということ。

逆に漁獲枠を超えること、これは言語道断。
もはや漁獲枠を設定している意味がない。
「これだけ獲っても大丈夫ですよー」というのが漁獲枠なんだから
それをオーバーしたら、「来年以降魚が減りますよー」を
無視したことになる。

資源管理の成功例としてもてはやされているハタハタでさえ
こんな現状なんだから、他の魚介類についても想像に難くないだろう。


ちょっと長くなってしまったが
興味が湧いた方は是非こちらも読んでいただきたい。
勝手に敬愛している勝川さんの記事です。

「ハタハタの不漁は海洋環境が原因という説を検証」

http://katukawa.com/?p=6158


そんで 以下2つは最近の「秋田魁新報」の記事です。

「ハタハタ漁獲枠、昨季と同じ650トン 資源量は低水準続く」

https://www.sakigake.jp/news/article/20201027AK0027/


「季節ハタハタ初漁、来月3日ごろ 底引きは禁漁明け以降最少」

https://www.sakigake.jp/news/article.jsp?kc=20201125AK0003&pak=1&pnw=0&ptxt=ハタハタ&psel=&py1=&pm1=&pd1=&py2=&pm2=&pd2=


どう考えても悲壮的。

さらに追い討ちをかけるように温暖化なのか暖冬で未だにハタハタの気配がない!

今年の接岸(沿岸にハタハタが産卵にやってくる)予想日は12月3日だった。

ぼくが秋田入りしたのが4日だから、思いがけずピッタリ。

のはずだったけど、いまだに接岸の兆候はない。

冬一番ともいえる寒波が来ていないからだ。

1週間後に大しけ予報だから、それ以降だろうなぁ。

あと10日間。

最後の1日か2日間が勝負どころだろう。

果たしてハタハタを一目でも見ることはできるのだろうか?


写真は去年このブログ

https://itaru-t.blogspot.com/2019/12/blog-post.html?fbclid=IwAR00NUtz19Us5cCcwRETor1LY2Mpx6nZWbcFxlwqrSmBhX24Et2LxGVckD0

でも載せたものだけど、

会えていないから転用しちゃおう。


早くハタハタ来ないかな〜。


12.05.2020

鹿児島県・錦江湾にて

2020/11/27-12/04

鹿児島 / 錦江湾


屋久島でのダイビング業を終えて写真の旅へ。
まずは鹿児島にて春から延期になっていた
至塾という名の写真塾へ参加。


毎度お馴染みのダイビングショップ SBさんで
やりたい放題楽しませてもらった。
塾長としてそれっぽいことをやったり、
家族旅行の霧島にも付き合ってもらったり
あとは呑んだだけ!?




サンゴイソギンチャクの群生地
ここは日本一のサンゴイソギンチャクの群生地だろう。
(人に知られている範囲で?)
各地でサンゴイソギンチャク畑を見てきているけど
ブッチギリでNO1。
エントリーしてすぐにこのイソギンチャク畑があるから
どうしても先に進めない。。。



漁礁を覆い尽くすムチカラマツの群生
これまた錦江湾全開!
この光景を見て思い出したのは五島列島だ。
中通島では漁礁を覆い尽くすソフトコーラルの群生
に打ちのめされたけど、ところ変われば景観も変わる。
錦江湾の豊かさを感じながら日本の海の豊かさに触れたように思う。



カサゴの喧嘩
2日間夕方はカサゴの観察。
魚の街を見て周ること、


やはり僕にとってはこれが最上の海の楽しみだ。
カサゴは他の魚と違い卵ではなく出産をする。
出産の1ヶ月以上前に行われる交接を狙っていたけど
それは見れなかった。
でも至福の時間だったなぁ。




桜島ドーン!
いつ見ても桜島はかっこいい!





霧島にて慰安旅行〜。
いい湯だったな〜。
坂本龍馬もこの地にて逗留してたとか。


いてて。



相変わらず愉快なチームSB
写真に全然写ってないけど、みなさん有り難うございました!



また潜り語らおう!!