7.30.2015

感動を写真に収める。

 
「意外と知らない? 屋久島の魅力は“混沌”の海」
週刊朝日の記事を紹介してもらえました!↓
http://dot.asahi.com/wa/2015070100078.html
この写真は「命の海」に載せたクマノミのハッチアウト。
数日前に生態好きのゲストと一緒にこのシーンを見てきました。
感動的な瞬間に立ち会えて喜んでいたものの、写真が思ったように撮れないとのこと。
そう、クマノミのハッチアウトは見たときの感動を写真に収めるのが難しい。
生態撮影では、まず慣れが大事。
1,2度はしっかりと見て、行動パターンを把握して、
イメージが鮮明に浮かぶようにする。
卵が産みつけられる場所も重要だ。
やはり平坦な場所に産み付けてくれると、撮影はしやすい。
あとは何度も挑戦するしかない!
いくらイメージを鮮明にしても、あくまでもイメージは妄想。
生き物たちは自分の妄想どおりには動いてくれない。
孵化の時間になると、ライトにアミやゴカイの仲間が押し寄せて、撮影どころではなくなることもある。
また水温変化の大きな屋久島では卵の成熟速度が不安定で読み辛い。産卵から孵化までの日数が初期と後期では4~5日も変わってくる。
そんな感じで、イメージ通りに撮れることなんてほとんど無い!
この写真は、そんな中でも納得のいく一枚。
この一枚がクマノミと僕の6年間の集大成と言っても良い。
7年目の今年は、、、この写真を越えられなかった。
まぁそんなもの。
写真集に使用している一枚一枚にこのクマノミと同じくらいの思い入れがあります。
まだご覧になっていない方は是非!


【 屋久島水中・自然写真 高久至写真事務所 】
 

7.28.2015

ブドウテッポウエビ(新称)とシロオビハゼ

「ブドウテッポウエビ(新称)とシロオビハゼ」
Alpheus sp.5 & Cryptocentrus albidorsus
NIKON D610 
Tamron 90mm F2.8
ss1/125 f13 iso800
 
覚えやすい和名っていいなぁ。
まさに葡萄を連想させる色彩模様。
ブドウテッポウエビは屋久島ではシロオビハゼかオドリハゼお共生している。
でもハゼがシャイなためにテッポウエビは中々撮れない。...
日没前の昨日は就寝前の巣穴清掃のためかハゼを押しのけてエビがグイグイと出てきた!
そしてこのエビ、図鑑やネットで見かけるものより数段に美しい!どうでしょう??
屋久島だから!?うん、そういう事にしよう(笑)
観察していて面白かったのは、ハゼが献身的だったこと。
共生ハゼは種類によって仕事ぶりはまちまち。
シロオビハゼはブドウテッポウエビと距離が離れると、自らエビに寄り添う。

ほんとにピッタリとくっ付く。
やっぱエビが美しいからハゼも一生懸命なのかな?
写真はエビの美しさを引き立てるために両者が離れた所を撮影。
このあと、ハゼがす~っとエビの方へ身を寄せた。
ハゼも僕も、このエビにメロメロでした(笑)


【 屋久島水中・自然写真 高久至写真事務所 】