2019年3月30日(日)晴れ
風なし 気温-3度
宗谷岬・弁天島
水温2度 透明度5-6m
オーストラリアからすぐに稚内に飛んで、早1週間。
ひたすら待ち続ける。
日本最北の街の春はまだ遠く、吹雪く日もあり、海は時化続き。
大したあてもなくやってきたけど、色んな方にお世話になりながら
なんとか、最後の最後でようやく水中に潜ることができた。
冷たく濁った海の中で一人、巨漢の海獣類に囲まれた。
嬉しくて興奮したけど、どちらかといえば恐ろしさが優っていた。
成獣のボスっぽい個体は3mくらい、胴はドラム缶かそれ以上。
やや遠巻きに泳ぎながらこちらを伺っている。
小さな子供たち(1,5-2m?)は戯れてきて、腕やカメラを甘噛みをしてくる。
可愛いじゃないか。
試しに手を出してみると、ズシッとした牙の感覚が伝わってきた。
余計怖くなった。。。
それでも何もできずに引き返すことを覚悟していただけに、
嬉しい出会い。
恐ろしくも恐ろしくも、、、夢のようなひと時。
もう少し手軽に合う方法もあるんだけど、
野生動物とは極力一人で向き合いたい。
だからいつも遠回りばかりだけど、苦労が多い分
出会えた時の感動は大きい。
ここのトドたちはこの数年でかなり増えたようで漁業被害も報告されている。
基本的には嫌われ者だけど、うまく共存できないものだろうか。
ロシアやアラスカに行けば何万、何十万といるんだから。
なんだかんだで実りの多い、最北の旅となった。
さて、そろそろダイビングの仕事をしないと。。。
なんとか目的も果たせたし、島に帰ろっと!
写真1枚目は
4月1日に解禁した、沿岸のミズダコの漁。(背景には利尻富士)
2枚目は
戯れてくるトドの子供たち。