2022/1/4
静岡県 大瀬崎
2022年ですよ。
喪中なので挨拶は控えさせて頂きますが、
今年もよろしくお願い致します!
ハナダイの群れ
先端のこの楽園感は相変わらず。
本当に魚影が濃い!
あ〜楽しかった。
クリスマスから年明けまで、
はまゆう荘、はまゆうマリンサービスさんで
お世話になりました。
お店を辞めてから12年も経つけど、
いつも優しく迎え入れてもらえて嬉しいなぁ。
1年ぶりの大瀬の海について書き留めておこう。
アカメバル
数年後には見られなくなるような気がして必死に撮影した。
いつも上向きで伊豆で一番好きな魚かもしれない。
なんて愛おしい。。。
ここのところ環境の変化のスピードが本当に早いと思う。
目眩がするほど。
多分通常の100倍速かそれ以上。大袈裟ではないと思う。
僕が学生時代に潜っていた大瀬崎とはまるで別の海。
とりわけこの2,3年の変化は激しい。
去年まで浅瀬にいたクロメバルはおそらく絶滅。
ずーっと観察していた柵下のトゴットメバルにも会えず。
(まだ少しいるらしい)
4、5年前に産卵を観察して楽しんでいたオビアナハゼは
先端の40mで1個体のみ確認。
アナハゼにはついに出会えず。
激減したと感じていたカサゴとメバルは去年の半分以下に。
マダコが減った代わりに、南方系のワモンダコがいた。
他に見られなくなった生き物の多いこと。。。
でも逆にこれまで見られなかった生き物がとんでもなくいた!
メバルの群れがいたところではグルクンやササムロが泳ぎ回り、
アカハタの増殖は著しく、カサゴの地位を奪いつつあった。
アカオビハナダイは10年前の数百倍に増えた。
湾内では、もはやキンギョハナダイ以上の優先種!!
前回のブログで書いたアザハタ王国も然り。
細かく書いたら枚挙に遑がないほど南方種は多い!
本当に多い。
この環境の変化は実際に潜って体感しないと分からないだろう。
陸上でもたくさんの変化があると思うけど、海の中では
それをより分かりやすく感じることができる。
環境変化を肌で感じられる最前線に、ダイバーいると思う。
今回はあまりの海の変化に驚いたけど、
人との出会いが多く、海での学びも多く、何より居心地が良く、
楽しいひとときを過ごせた。
サンゴの養殖スポットでは屋久島と変わらぬような生き物たちがいた。
ナンヨウハギにメガネゴンベにフタスジリュウキュウスズメ!
湾内のゴロタはニセカンランハギ、ニザダイ、ホウライヒメジ。
ロクセンフエダイも数匹でいた。去年、一昨年はゴロタをおおう
無数のクロホシイシモチがいたのにめっきり姿を見なくなった。
柵下や外海ではこの数年ムチカラマツが壮絶に減ってきている。
去年も驚いたけど、今年は呆然とした。
海の景色が随分と違う。この先どうなってゆくのか。
でも貴重な光景なので、心を鬼にして写真に収める。
前回のブログの大瀬崎アザハタ王国に続き、
今度はアカハタ王国!?
先端で数十匹が群れていた。
この規模のアカハタは見たことがない。
アカメバル、カサゴの楽園だった魚礁からその2種がほとんどいなくなり
南方系が泳ぎ回る。
もう異世界に迷い込んだ気分になった。
年一でした潜らないからこそそう感じるのかもしれない。
そうそう、しかしこれだけ南方化が進んでいるのに
昨年の春は大型海藻のホンダワラ類の繁茂が最大規模だったとか。
これも大きな環境変遷の過程なのか。
驚くことばかり。
これらの現実とどう向き合っていくけばよいのか
正直よく分からない。でもまずは記録しておかないと。
僕にとっての写真はアート、芸術でもなく
やっぱり海の記録がメインかな。
だからこれからもinsta映えみたいな誇張を控えて
地味ーにアップしていこうと思う。
元旦には深海魚のミズウオが現れた!
お腹の中には未知のイカが入っていて、
今研究者の方が調べているとか。
浮遊系の出物はあんまりなかったけど
最終日に出会ったこの子が個人的にはヒット。
シャシホコみたいな体勢で泳いでいた。
マクロがまさかのカードエラーで
フィッシュアイで超絶頑張って撮影&超絶編集して
なんとかお見せできるレベルに、、、?
横から見るとシャチホコ!
今図鑑もないので先生に問い合わせ中。
(分かり次第追記します。)
大瀬崎は本当にいつ帰ってきても
落ち着くところ。
今回も数日で屋久島の一年分の出会いがあったと思う。
それではお会いした皆さま
ありがとうございました。
また来年??