4.27.2020

ナマコを歩く 〜クリイロナマコを食べてみた〜

屋久島 Yakushima




クリイロナマコ
「あの人はどんな状況でも草でも食べてでも生きていけるよ」
的な誹謗中傷!?を浴びているらしい。
ボクは。
いやいや褒め言葉か?
まぁ、なんにしても草んなて食べないし。
いや、、、待てよ、最近ヨモギの天ぷらやらノビルやらを食べたな。
長命草もツワブキも、、、川べりのクレソンも食べたぞ、、、。
まぁまぁ。落ち着こう。
草ばかり食べているわけじゃないしね。
もっと栄養価の高そうなものだって食べてるから!!

はい、ナマコ拾いました。
マナマコは結構好きでコノワタ(珍味と言われる内臓)なんて大好物。
それに日本酒できゅーっと!たまらない。



「ナマコを歩く」 赤嶺淳 新泉社

屋久島ではマナマコないし、ノーマークだったけどこの本を読んで
俄然興味が湧いてきて、ずっとためらっていた南方のナマコに手を出してしまった。
中国では30種類以上のナマコを食していて、実は南方系ナマコの数は多い。
最高級はやはりマナマコなんだけど、大きいバイカナマコやチブサナマコなんかも
高級品のようだ。
ナマコに関することはもちろん、ナマコを通して世界の海の環境問題や、
それに対する国のあり方まで様々な視点で書かれていて面白い。





タイドプールに転がっていたクリイロナマコ。
どう見てもマナマコのような洗練された体躯ではない。
なんだかゴツゴツしてるし、色合いもちょっと悪いし、
草でも食ってるように見られているボクでも(コンチクショー!)
正直躊躇せざるを得ない。食べちゃダメですよー的なオーラ出てるし。
というかもう勇気を振り絞って拾い上げた。

とはいえ結構食べられているみたいだから、食べても問題はないだろう。
じっくり煮込んだらプルンプルンで美味しいらしいし。
まずは半分に切って、内臓を取り出す。
あっこれもコノワタか!!
ちょっとそれっぽい部分をチビっと食べる。
あっコノワタっぽい味だ!!

、、、あれ、、、。
なんか喉がビリビリするような。。。
なんかマズイ気配だ。。。

これがナマコの毒のサポニンか??
中国では基本乾燥品を食べているのでこんなフレッシュな
サポニン全開なナマコは食べないから問題ないのだろうか。
まぁこんなところで体を張ってもしょうがないので、ひたすら茹でたり洗ったり
放置したり、気がついたら3日も経っていた。



1回軽く茹でた後のナマコ。
スライスして食べた。プリンプリンでゴムみたい。
なんとなくまだサポニンを感じる。




ひたすら茹でる。この写真はほうじ茶を入れて煮込んだ絵。




3日目からは和風出汁で味付けしながら煮込む。
随分小さくなって味も染みてきた。
スライスして食べる。
相変わらずプリンプリン。ゴムみたい。
でも結構美味しいかも。
でも、こんだけ手間をかけて食べる価値があるのだろうか。

これなら草でも食べてた方が楽かも。。。


時を同じくして手間のかかる燻製も作った。
結構大変なんだけど、ナマコに比べたら実に簡単。

ナマコはもういいかな。
あっでもバイカナマコはやはり行くべきか。
海の男としては超えなきゃいけない壁な気もする。

つづく?


4.22.2020

「Itaru Takaku Photography」初公開!

2020/4/22
Yakushima / Japan

New web photo gallery opened!
Please check here!
Since I was free, I made a website for introduction of my works.
And for my friends who have a lot of time because of Corona virus.
Hope these photos will make you feel a little better.
I will upload another gallery to this site during Corona days.


暇ですね。
己を振り返る日々。
この機会に過去の写真を全て整理してやろうと意気込んでいるけど大変。
ひとまずフォトギャラリーを新設しました。
本家HPは発色が悪いので、ギャラリーのみ別サイトにて新設。
これまで撮りためてきた、また温めていた写真も公開しているので
お時間ある人は、ぜひ見てやってください。
1ヶ月くらいかけて徐々に完成させていきますので、他のギャラリーもお楽しみに!
窮屈な生活を強いられている皆さんにとって、少しでも癒しになればと願って。



春爛漫の屋久島より

あっそうだ、サイトのトップ画像はクリックするたびに写真が変わるようになってます。


Underwater Photo Equipment
Nikon : D810 Nexus : D810
INON : Z330×2
FISHEYE : Fixlight neo3000DXⅡ

4.13.2020

春の潮溜まり 〜木の芽流し〜


2020/04/13  屋久島
カナダから帰国して2週間と少し、本当なら今頃に屋久島に帰ってきて、
バタバタとダイビング業の準備に追われるはずだった。
それが今は庭で土いじりしている。散歩して食べられる野草を採ったり、
海辺で海藻や貝を拾ったり。なんて平和なんだ。
予定していた生き物や、人に出会えない寂しさはあるものの、結構この生活が気に入ってる。
しばらくはダイビング業のことを考えるのはやめて、写真の整理や創作活動に専念かな。いつだって現金には直結しないけど、やらなければならないことはたくさんあるのだ。

春は昼に良く引く潮。この時期の大潮の海辺では磯もん取りの人をよく見かける。
自分にとっては絶好のタイドブール日和。これからしばしの間は海藻で華やかに彩られた潮だまりが楽しめる。
よく潮が引いたとには稀にロウソクギンポが集結することもある。ごくごく小さなタイドプールに一帯のギンポが全て集まったのだろう。
こんな光景を近所を散歩しながら見れてしまう。
しかし、密集し過ぎ!もう少し距離を取りなさい!
と思わず言いたくなる。

今日は日中激しい雨が降った。
木の芽流しと呼ばれる雨だ。屋久島では木々が喜ぶ声を聞くことができる。
夜になって北西風に変わり霰が降った。
今期最後の冬日だろう。
そして余った灯油を使い切るチャンスとばかりにストーブに火を灯した。
あったかい。
いつもと違う春の訪れに戸惑いながらも、1日はあっという間に過ぎてゆく。

4.05.2020

誕生日には風景をプレゼント。


2020/04/04
屋久島-Yakushima







13年くらい前、まだ少年が嫁のお腹の中にいた頃に一緒にここにいた。
生まれて1ヶ月は保育器からでれず、またあまりの小ささに
オロオロとしていた日々が懐かしい。
今日は12歳の誕生日だったので、記念に山を一緒に歩いた。
新緑や苔を見ながら、猿の食事を観察。
休憩所で特盛りのうまかっちゃん(とんこつラーメン)を食べる。
ちなみにバーナーはあるのに火を忘れるというまさに一番やってはいけないミスを
犯すも山ガイドの太郎くんに助けられてことなきを得た。
後半疲れて休みたいなと思っているのに、グングンと先へ進んでいく少年。遠くから振り返って大丈夫ーと心配してくれる。
大きくなったなぁ。
しみじみと子供の成長を実感しながら森を歩いた。
太鼓岩ではピークを迎えた新緑と山桜が美しい。
「イチロおめでとう、パパからの誕生日プレゼントだ!」
プレゼントを買ってないから思い出作戦でごまかしただけなんだけど、
物質をプレゼントするよりもよい記憶や経験となってくれるようにも思う。

途中ですれ違ったのは数人の観光客とあとは地元民でほとんど子連れ。
こんな機会だからこそ家族の時間を大切にしていきたい。
(たまにはいいこと言う。説得力薄いとは思うけど。)







ちなみに晩のリクエストの小籠包は手作りで大失敗だった。。。



誕生日おめでとう。





4.04.2020

コロナウィルスに伴う休業のお知らせ

2020/04/03
屋久島-Yakushima-
水温 22,3℃  透明度15m


〜屋久島ダイビングライフの営業に関するおしらせ〜
コロナウィルス(covid-19)の急速な拡大に伴い
4月いっぱい休業させていただくことになりました。
非常に申し訳ない気持ちでいっぱいですが、何卒ご理解ご協力を
お願い申し上げます。
現時点では5月の営業を予定しておりますが、
コロナウィルスの情勢により変わってきますので、
変更あり次第随時更新いたします。



さて昨日は現金支給20万の速報を見て、やるな日本政府と思ったけど、
それが30万に上がり、そしてかなり不満のある受給資格。
これはまた荒れそうだなぁ。

でもそれよりも指数関数的な感染者拡大が絶望的にまずい。
こんなに検査してないのにこの現状を考えると尚更。

引き篭もりましょう。


写真は巻貝のベリジャー幼生(2-3mm)
あまりの小ささと美しさに驚いた。
休業のお知らせなのに、一人で海を楽しんでしまって
これまた恐縮です。。。









4.03.2020

強く思えば願いは叶う!


2020/04/02
屋久島-Yakushima-

昨日政府への大胆な政策と援助を強く願った。
そしたら瞬く間に願いが叶った!
やればできるじゃないか。
うれしいなー「マスク2枚!」
大胆なのは間違いない。

誰がなんと言おうと今後の自分なりの予測は必要だ。
Covid-19ウィルスは生き物ではないらしいけど、生き物を介して感染する。
そうであるならば生き物的な生態変化を見せるはずだろう。
文明社会の利を活かして世界中で蔓延しているけど、コロナ流行地マップを見れば北半球に多いことがわかる。
なんだかんだで湿気や暑さは好きではないはず。
中国での感染者がいなくなったことも考えると、思ったより早く収束するのではないかと楽観的な思いも芽生えてきた。
少なくとも屋久島の6月の猛烈な湿度は毎年疎ましく思うけど、コロナに対しては効果的に働くだろう。この辺で終わってほしいものだ。
感染が鰻登りの、今が大事な時であることには変わらない。もう少しの辛抱だと思えば頑張れるのではないだろうか。



エキサイトブログにログインできずに「屋久島の海日記」が更新できない。
cookieを削除して〜とかやってみたけどダメで諦めた。
のでしばらくこっちのブログに書こうかな。もう統一しちゃおうかな。
やっぱり新たに作ろうかな。と無駄な悩みが増えた。

今日は海が荒れていたので体験ダイビング地の元浦へ。
ハダカカメガイの子供を横目にプラスチックの漁具を見つけた。
中をのぞいてみると、いたいた。
イシガキダイの子供。
生命のたくましさを感じるとともに申し訳ない気持ちにもなる。
人間だけの自然じゃないのにね。









4.01.2020

春の恵み。


ポクポクと過ごしている。
義務は全くないけど一応自己隔離中。
息子にも嫁にも指一本くらいしか触れていない。
おかげで事務作業ははかどる。
久しぶりの屋久島の海に潜る。
表層には赤潮が薄い膜を斑らに広げ、
幼いプランクトンがたくさん浮かんでいた。
海底の春は例年より1ヶ月は遅れている。
あるいは変わってしまったのかもしれない。

コロナの暗いニュースを見てやや滅入るが
もっと辛いのはネガティブな反応をする人々のコメント。
まるで魔女狩りでもしているみたい。
険しい状況ほど人の本性がよく現れる。
自分は善人ではないけど、
絶命の窮地でも善人の皮を被っていたいと思う。
それが人間らしさではないだろうか。

気分転換に近所を散歩して、
免疫力アップしそうな自然の恵みを摘む。
ノビルとアカモク。
ノビルはじゅじゅーっと素揚げして、
アカモクはさっと湯通ししてトントン叩いて。
プシュッとプルタブを引いて。
あーうまい。


ノビルと流れ藻(アカモク)
トップの写真は去年生まれたメスのジョーフィッシュ。
すでにあちこちで確認できている。

さてGWの営業についても「屋久島ダイビングライフ」の方にアップしています。
現状の政府の方針では営業せざるを得ない。と言ったところか。
太っ腹でごく真っ当な政策を期待する。
こればっかりは個々の努力では限界がある。

また今後しばらく屋久島の海については
「屋久島ダイビング日記」にてアップします。

ではでは。