12.29.2018

良いお年を!〜深海魚ホテイエソ科の仲間現る〜 

2019年12月29日
静岡県 大瀬崎
水温18度? 透明度15m
ダイビングショップ:はまゆうマリンサービス


ホテイエソカの仲間(Melanostomiidae
秋田の取材を終えて、古巣の大瀬崎に来ています。
10年前ここで働いていたとを思うと、
月日の移ろいの早さに驚かざるをえない。
秋田での寒さの厳しい取材から一転、
全てが整った大瀬崎は不安になるほど快適。
海でもダイバーがいっぱい。
久しぶりに水中で人に出会ってちょっと嬉しい(笑)
ホウズキイカの仲間を教えてもらえたし、今日ははごろもの
井上さんにホテイエソの仲間を教えてもらえた。
誰もいない海も良いけど、人の集まる海はまた違った良さがある。
今年は賑やかな年越しになりそうだ。

なんの前兆もなく現れたホテイエソ科の仲間。
見た目は地味だけど目の下や身体には発光器が列になって並び、
顔にはチョウチンアンコウの提灯にあたるヒゲ提灯があって
ただならぬ雰囲気を醸し出していた。

さて今年も後2日。全然年末感が足りないけど
最後まで潜りもがこうと思う。

それでは良いお年を!





12.19.2018

2018ハタハタ漁と群れる鰰。

2019年12月19日
秋田県・男鹿半島
水温11,2 / 13,2℃ 透明度0,5m / 10m
ダイビングショップ:シートピア

12月10日岩舘にて
男鹿半島から1,5時間北上して青森県の手前、白神山地があるところ。
4日の初漁を終えて、初の本体接岸に運良く居合わせた。
浜はハタハタで活気に満ち溢れ、秋田旅情も感極まる。
木造船にはハタハタが満載していて強面の漁師さんもみんな笑顔で嬉しそう。
ドンときてパッといなくなる季節ハタハタは、
秋田の人にとってはお祭りのようなものなのだろう。

例年遅い本体接岸だったけどこれからさぞ賑わうことだろうと思ったのも束の間
気がつくとハタハタ漁もあとわずか。
漁獲制限漁の800トンには遠く及んでいないよう。

4歳くらいまで生きるハタハタは産卵を終えると深海へ帰り翌年の産卵に備える。
しかし今年やってきたハタハタはそのほとんどが1、2歳の小ぶりな個体だった。
群れの健全度が落ちると小型でも産卵せざるを得なくなるのが生き物の掟。
これは資源が危険な状態にあることの警報でもある。


ハタハタ
そんな中、ハタハタの群れに水中でも出会えて嬉しかった。
何万匹というハタハタが迫ってきた時の感動は
ひょっとしたら今年一番かもしれない。
冬の日本海の厳しさと向き合った日々だったけど、
これまでにない充実感。


サービスカットだにゃ。
北のネコがまたかわいい!

へば、かえりますか。




12.14.2018

ハタハタ初遭遇!秋田とハタハタについて。

2019年12月14日
秋田県・男鹿半島
水温11,6℃ 透明度2-7m
ダイビングショップ:シートピア

ハタハタ(Arctoscopus japonicus)英名sandfish
ハタハタとの初遭遇から数日、最良の日を逃し、
今日も夜な夜な出陣したけれど雪に阻まれ断念。
車が進まない。。。
真っ白な雪みちを白いウサギが飛び跳ねていた。
ウサギ喜んでるなぁ。。。

秋田の風物詩であるハタハタ。
風物詩などという表現では治りきらないほどに、
深く秋田の文化と人々に根付いている魚である。
日本では山陰地方や北海道でも取られているが、
秋田県民ほどハタハタを愛している人はいないだろう。
寝ても覚めても風呂屋に行っても、漁師も釣り人も庶民にいたるまで
ハタハタの話題で持ちきり。

「秋田魁新報」12月11日の記事
https://www.sakigake.jp/news/article/20181211AK0025/

この時期だけにどっと押し寄せて、潔く帰ってゆくハタハタ。
難しいとは聞いていたけどこんなにも、苦労するとは。。。
あともう少しチャンスをもらえるといいな。

ハタハタは全盛期には秋田で20000トンの水揚げがあった。
去年はたったの400トン。最盛期の50分の1だ。
それでも今年は少し期待されていて800トンくらいの漁獲制限枠が設定された。
こんなに資源が減っているのにこんなにとっていいのだろうか、、、。
データからは今年は去年よりも多くの漁獲が予測されているらしい。

ハタハタに沸く秋田で、減りつつあるハタハタに想いを寄せながら
もう少しもがいてみよう。





12.07.2018

アイナメの卵保護とイノンZ330の威力。

2019年12月7日
秋田県・男鹿半島
水温14℃ 透明度10m
ダイビングショップ:シートピア

寒波がやってきた。
北国の北西風は半端じゃない。
朝一は穏やかだったのに気がつくと嵐のような海に変貌した。
もしかして潜れちゃう?とか思っていたところだったので
危ない、危ない。

でもこの寒波を待っていたんだ。
秋田の人はみんな知っている。
冬の激しい時化と共にハタハタが現れることを。
風呂屋でもおっちゃんたちが、
「この寒波で来るべなぁ」と話していた。
季節の変化とともにやってくる魚で、県民に
ここまで愛おしまれている魚は多くないだろう。

ともあれ6日目の今日は海を眺めるだけ。
去年は某テレビ局が1ヶ月張り込んでも会えなかったとのことなので
あまり期待はしないようにしている。けど早く会いたいな。

Nikon D810 tokina10-17mm
NexusD700-D810
Inon Z330 × 2
Fisheye Fixneo3000

写真はアイナメ。
かれこれ5日間毎日アイナメに遊んでもらってます。
1日目、あんなに警戒されて写真を撮らせてくれなかったのに
昨日はついに撮影中に腕に乗っかるまでになった!!
手や腕を甘噛みまでしてきた!
相当長い時間ここにいたから流石に諦めたんだろう。
アイナメにとっては邪魔でしょうがないだろうな(笑)


アイナメ撮影ではイノン社のZ330が大活躍。
服部さんが「ワイドマクロにも絶大な力を発揮します」と
言っていたけどまさに圧倒的な光の拡散力!
フィッシュアイレンズでの接写でも光が隅々まで回わる。
他のストロボでも頑張ればある程度は回るんだけど、手前を意識すると
背景が暗くなっていたりするんだけどZ330では手前から奥までキレイに
光が回ってくれる。なんて有難いストロボだろう。


それにしても風が激しすぎる。。。

ではでは。

12.04.2018

アイナメに夢中です。

2019年12月4日
秋田県・男鹿半島
水温15℃  透明度10m
ダイビングショップ:シートピア

久しぶりに更新です。
屋久島での営業を終えてまた放浪中です。
しばらくはこのブログを使うと思います。

秋田滞在3日目です。
またまたシートピアさんでお世話になりながら
気ままに潜っています。
異様な暖かさの2日間でしたが、これから北国らしくなりそうです。
ハタハタに会いたくて来ていますが未だ姿を確認できず。
水温が高すぎるのが一つの原因のようです。
まだかな、まだかな。と待つのも楽しみの一つ。
祈りましょう。

でも会いたかったアイナメい出会えて結構幸せ。
相変わらず1人で潜っているので見つけ出せるか心配だったけど
五感を解き放ったら見えた。そこだー!!
初日は1mまでしか近寄れなかったけど、3日目にして随分と仲良く慣れた。
アイナメの卵
写真で見ては本当にこんなに美しいのだろうかと、、、
と思っていたけど、本当だった。
やっぱり卵はいいなぁ。

ではでは。