12.27.2019

What a Christmas!

2019/12/27
Australia / Adelaide
水温20-21℃ 気温24-40℃

今のところトラブルしかない。 
到着した25日はクリスマス。
オーストラリアはパブリックホリデーで基本みんな休み。
ってのは聞いていたけど、ここまで休むか!!
スーパーは一切空いてない。。。

途方に暮れていると、パトカーが後ろでサイレンを
鳴らし始める。。。ええ〜何もしてないのに、、、。
おりてきた警官はいう
「メリークリスマス!」
うるさいわ!
続いて「麻薬はやっていないか?」
なんだよ。2キロオーバーで捕まるのかと
思ってドキドキしたじゃないか。

空港で契約したTelstraテルストラ って大手のSIMが
なぜだかネットに接続できず。
今日はお店まで行って解決に半日も費やした。
英語が通じなくて、お前にピッタリの子がいるって言われて
待ってたら中国人が来た。
ワタシニッポンジンアルヨ。。。
結局Oputusって他社に乗り換える。

悩んだ末に一個だけ持ってきたニコンの充電器が壊れる。。。
え〜、、、。過去に一度も壊れたことないからって
信じたのに、、、、。
オーストラリアamazonで買おうとしたら、
届くのが早くても1週間。
おそっ!!!
仕事しろっー!!!
街でチャージャー探しに明け暮れる。

そんでこれから行くところは
盛大に燃えているらしい。山火事。
(皆さんが来るところは大丈夫ですよ。今のところは〜)
はー。
それでもちょっと落ちついた。


オールドワイフの群れ。
きになる水温は21℃くらいだった。
これからもっと上がっていくらしい。
思ったより寒くなかった。
なんせ陸上が灼熱だから海が気持ちい。


日本のお盆みたいな雰囲気。
みんな浮かれてる。
泳ぐサンタは見れず。


オーストラリアといえばインコ!?
こんな低緯度(東京くらい)でもインコがいるのがオーストラリアというか
水の半球である南半球の凄いところ。


あ、アルパカ!??
近づくと、向こうも近寄ってきた!
結構可愛い。
一目散に逃げる羊とは全然違う。


モアナの丘で撮ったアザミみたいな花。


Underwater Photo Equipment-
Nikon : D810  Nexus : D810
INON : Z330×2
FISHEYE : Fixlight neo3000DXⅡ

12.24.2019

大瀬崎で深海魚祭り!


最近は横浜滞在で出版社を回ったり旅の準備に追われていた。
だけど大瀬崎で深海魚がすごい!
とのことで、弾丸で潜ってきた!
もちろんお店は古巣の
ヒメアンコウ、テンガイハタ、フリソデウオ、タコブネ、
アミダコ?かムラサキダコのオスなどなど
ひたすらに興奮!

夜までみっちり6時間以上潜って
慌てて実家に帰ってきた。
一日経ってもいまだ興奮覚めやらず。

そんで今日からしばらくはオーストラリアへ!
去年の旅の続きをしてこよう。

さて行ってきますか。

ふ〜。


成田空港より




12.13.2019

ハタハタの受難


ハタハタの季節がやってきた。
産卵も佳境だろうか。
今年は秋田へ行くことができなかったけど、
秋くらいからずっとそわそわしていた。
去年は無事に産卵まで撮影することができたけど
漁獲量は少なく40年前の1/50以下だった。
もはや禁漁しなくてはいけない低水準だ。

そして今年は漁獲枠を決めてスタートしたにも関わらず
漁獲枠に達しそうになると、要望に従い、漁獲枠を増やした。
漁獲枠ってそういうものではないでしょ?
魚の生産力を科学的に分析して、これくらいまでなら
獲ってもいいですよという数値のはず。
それが平気でやぶられる状況では資源が増えるはずがない。
ハタハタのあの健気な姿を見てしまっただけに
余計に悲しい。
日本の海には暗い影しか見えない。
あまりにも暗い。
しかし悲しんでばかりもいられない。
悲しみを憤りに変えて動いていくしかない。

ハタハタに関する記事




-Underwater Photo Equipment-
Nikon : D810 Nexus : Nexus D810
INON : Z330×2 
FISHEYE : Fixlight neo3000DXⅡ

12.08.2019

Paradise of Marine Invertebrates -無脊椎動物の楽園-

2019/03
Australia / York Peninsula
-Underwater Photo Equipment-
Nikon : D810&D610
Nexus : D810 Nexus D610
INON : Z330×2 / S2000×2
FISHEYE : Fixlight neo3000DXⅡ /neo2500


固有の魚が面白い南オーストラリアだけど
実は一番の魅力は無脊椎動物だろう!
魚に比べたら目立たないけど、
海洋生物のほとんどが無脊椎動物だ。
そしてそれがいちいちすごい。

オーストラリア周辺の海流。
南オーストラリアには熱帯由来の
レーウィン海流と東オーストラリア海流、
寒流である南極周極海流が混じり合う。
それは多様性を意味する。



さらに広く変化のある海岸線に、大きな湾があり
環境は大きく異なるので、さらに豊かさが増す。


無脊椎動物
(Invertebrates )Adelaide
ヒトデにホヤにカイメンにヒドロ虫!
まさに楽園。


カイメン(Sponges)Adelaide
なんて色だ!


ヒトデとカイメン(Seastar)Adelaide
ヒトデはカラーバリエーションが豊富!

イソギンチャクの仲間(Sea Anemone)Melbourne
まるでヒマワリ!


イソギンチャクの仲間(Sea Anemone)Tamania
これはタスマニアの洞窟っぽいところで見つけた。


イソギンチャクの仲間(Sea Anemone)Tamania
これもタスマニアの泥っぽい環境には無数に咲いていた。
ホネナシサンゴ系かな。

これらはほんのほんの、ごく一部。
魚を見なくてもずっと遊んでいられる楽園。


12.07.2019

Handfish in our Hands - 世界で最も絶滅に近い海水魚 -


タスマニアでも孤独の日々が少し形になりました。
月刊「世界」(岩波文庫)の巻頭グラビア
8ページで載せていただけました。
(記事は後半に)

世界中でタスマニアの南東部にしか生息せず、
しかも数十個体しか確認されていない
レッドハンドフィッシュをはじめ
ユニークな固有種たちが載っています。

また気候危機に関する記事や
アラビア海の巨大サイクロンについてなどの記事も
とても興味深く考えさせられるものでした。



明日発売なのでぜひご覧ください。


また記事を読んでハンドフィッシュの保護にご協力しても良いという方は
上記のサイトより寄付をお願いいたします。
活動資金が足りず思うように保護や調査ができていないようです。



12.06.2019

Endemic Leatherjackets! 南オーストラリア固有のカワハギ!

2019/03
Australia / York Peninsula
-Underwater Photo Equipment-
Nikon : D810&D610
Nexus : D810 Nexus D610
INON : Z330×2 / S2000×2
FISHEYE : Fixlight neo3000DXⅡ /neo2500


南オーストラリアの驚きはなんといっても、
その辺に転がっている普通種の
そのほとんどが固有種という恐ろしい事実だろう。
2つ前の記事で上げたヨウジウオと同じく
カワハギの仲間が強烈だった。

Mosaic Leatherjacket
モザイクレザージャケット
まずやっぱこれかな。
でっかいカワハギって感じだけど
なんと60cmまで成長するらしい!
写真は30cmくらいの個体。体色を橋脚の無脊椎動物の
色に変化させて隠れていた。




Mosaic Leatherjacket (juvenile )
こっちは幼魚。ウミヒルモ畑で索餌中。


Southern Pigmy Leatherjacket (juvenile )
サザンピグミーレザージャケット
こちらはアオサハギそのまんまま!
でももちろんこれも南オーストラリアの固有種!


Southern Pigmy Leatherjacket 
サザンピグミーレザージャケット
夜はホヤの群生地に埋もれて眠ったり。
こんなシーンをあちこちで見かける。



Bluelined Leatherjacket
ブルーラインドレザージャケット
でたー!ド派手なカワハギ!!
日本でカワハギといえば地味で美味しそうなイメージだけど
こちらではサイケデリックなのが多い。
最終日に悪あがきで潜った時に発見。
う〜ん凄い。求愛していたと思う。


Bluelined Leatherjacket
よくよく調べてみると、その前にも普通に出会っていた。
成魚の婚姻色とのギャップに戸惑う。


Bridled Leatherjacket (juvenile )
ブライドルドレザージャケット
ウミショウブの林の上にわさわさいる。
色彩変異が激しいのでバリエーションが楽しめる。


Gunn's Leatherjacket
ガンズレザージャケット
この名前は何が由来だろうか、、、。
これはオーストラリア南東部の固有種。

Rough Leatherjacket
全ての種の成長段階を見ないことにはどうも確信がないけど、
多分、ラフレザージャケットだと思う。

Horseshoe Leatherjacket
ホースシューレザージャケット
これこれ!!エスペランスで初めて見た時に
腰を抜かしたカワハギ!
名前は馬蹄というのか馬の蹄(ひづめ)につける
U字型の蹄鉄からきているだろう。


Horseshoe Leatherjacket (juvenile )
こちらは幼魚。
まだしおらしい頃。


Sixspine Leatherjacket
シックススパインレザージャケット
成魚婚姻色
これまたド派手なやつ!
尾柄部の黄色のところに6つの棘がある。


Sixspine Leatherjacket
シックススパインレザージャケット
婚姻色でない状態?1枚目が老成なのかな?

Sixspine Leatherjacket
シックススパインレザージャケット
これが一番小さい。バリエーションが多すぎる!

Toothbrush Leatherjacket  (Tasmania)
トゥースブラシレザージャケット
こっちはタスマニアで撮影したもの。(アデレードにもいる)
は、歯ブラシカワハギ!!?
なんて名前だ!


Toothbrush Leatherjacket
トゥースブラシレザージャケット
これが上から見た図
棘になることが多い尾柄部が
歯ブラシみたいになっている。
う〜ん、面白い!!



12.04.2019

Spawning of Painted Dragonet ~オーストラリアのテグリの産卵~

オーストラリア
Australia / York Peninsula



冬はいいなぁ。
完全な引きこもり(笑)
ひたすらカタカタ作業中。
ブログも日本一周の時のままだったので
トップの写真を差し替えてみた。

トップ画像を変えるときっと過去のブログも
変わってしまうだろうから、備忘録的に。
ここにも貼っておこう。



これまでの。


日本地図から世界地図にしてみたけど
途方もなく広い。
これはさすがに線では結べないから
点を少しずつ増やしていくしかないだろう?
世界地図も日本を極東にすると
スッキリすることがわかった。
この地図を外側から手でギュッ丸めると
真ん中にパンゲア大陸ができあがる。
魚類の分散について考えるのも
この地図の方がわかりやすい。


Painted Dragonet (Painted Stinkfish)
ペインテッド・ドラゴネット
和名があったらイロワケテグリとかだろうか。

これをみた瞬間にとにかく血が騒いだ!
南極に面する南半球でもテグリがいるのか!
そしてなんだこの色合いは!!と。
しかし、周りは海草ボーボーで少し移動されると
すぐに見失う。
なんとか見つけ出して撮影。
これは絶対にこれは産卵すると、確信があったけど
やっぱり見失ってしまった。。。
しかし、テグリに関しては屋久島で産卵を
散々観察している。
こんなところで負けるわけにはいかない!
(別に負けとかないけど)
移動範囲も、今後の行動パターンもおそらく一緒だろう。
おそらく。それにかけた。
瞑想するかのごとく、
じっとその場で待つこと5分。
海草の間から上昇してくるPainted Dragonet!
きたー!!!!


Painted Dragonet (Painted Stinkfish)
ペインテッド・ドラゴネット
こんなに興奮したテグリの産卵があっただろうか。

ネットで色々と検索してもこんなに美しい
Painted Dragonet は出てこない。
うーん感無量。


Silverbelly 
クロサギ科(GERREIDAE)のシルバーベリー
オーストラリア固有種。
相変わらずこのエリアはほとんどが固有種だけど。



Scarlet Cardinalfish
スカーレット・カーディナルフィッシュ
(テンジクダイ科)
であってるのかなぁ。。。
エスペランスで見た個体は赤かった気がする。
もう一種にたのがいるけどまぁいいか。


Wood's Siphonfish_
ウッズ・シフォンフィッシュ
(テンジクダイ科)
これもこの辺にしかいない固有種。
証拠写真で大事な部分が白とびしてる、、、。
まぁ大事な部分と知ったのは今さっきだから仕方がない。
なんとこのイシモチ、発光器があるらしい。
ちょうど白飛びしているあたり。
発光見たいなー。


Whitespotted Anglerfish
ホワイトスポテッド・アングラーフィッシュ
カエルアンコウの仲間。
可愛いけど、わりかし普通。
この辺りには卵を保育するカエルアンコウもいるみたいだから
それもなんとか見たいところだ。







12.03.2019

Fishes of Australia's Southern Coast

オーストラリア
Australia / York Peninsula

屋久島もすっかり冬です。
もう完全に引きこもりモード。
大したことしてないけど、
旅の準備に冬の準備に大忙し?


写真左が南オーストラリアの魚図鑑。
重い、、、。魚類検索(Ⅰ)よりも分厚い。
今年撮った魚たちを放置していたので
調べ始めたら止まらない!!
丸々1日図鑑を眺めていても飽きない。
これを見ているだけで妄想が止まらない。
さらにネットも活用していると
本当にあっという間に1日が終わってゆく。
全て知らない魚だから、検索にも時間がかかるし。

ひとまずヨウジウオは全て解明!のはず。
前回水深3-4mの極浅ポイント1箇所だけで
5種類のヨウジウオがいたことが判明。
しかも全て固有種!!!
なんてことでしょう。
調べるもののほとんどが固有種という恐ろしい状態。
種類によってはニュージーランドまで含めての固有種っぽい。


Brushtail Pipefish
ブラシュテイル・パイプフィッシュ
これのみ他のポイントで撮った個体。
なんとこのヨウジウオ全長65cmまで成長するらしい。
写真の個体は25cm程度だった。


Gulf Pipefish
ガルフ・パイプフィッシュ
このヨウジウオは何と言っても
鮮やかな朱色の尻尾が印象的だった。
しばらく見つけられなかったけど、
コツが分かってくるとわさわさの群れで
見られることがわかった。

Gulf Pipefish
周りに小さなGulf Pipefishがワサワサ!!
上の写真と雌雄が違うと思うんだけど、自信がない。
多分鮮やかな方(一枚目)がメスだろう。



Longsnout pipefish
ロングスノウト・パイプフィッシュ
鼻が長いヨウジウオって名前だけど、
ヨウジウオ的にはわりかし普通かな?


Port Phillip Pipefish
ポートフィリップ・パイプフィッシュ
上の個体の色彩変異か、雌雄の違いか悩んだけど
どうやら違う種のようだ。
これのメスの色彩は青いバーがあって美しい!
(探さないと)

Port Phillip Pipefish
上から見ると地味。

Spotted Pipefish
スポテッド・パイプフィッシュ
これはなんか幅が広い!!
上から見てビックリ!

Spotted Pipefish
横から見た図。しかも雌雄違い。
うーんどっちだ。。。


Verco's pilefish
ベルコズ・パイプフィッシュ
どれかの幼魚だろうと思って調べてたら、
なんとこの中で1番のレア物だった。
オーストラリアでもアデレード近辺でしか
確認されていない種みたい。
これは成魚も探さないと。

今年は行き当たりばったりだったから
知らなかったけど、もっと凄いヨウジウオもいるようだ。
もうヨウジウオだけでもドキドキしてきた(笑)


しばらくはオーストラリアを振り返ることになりそう。