12.02.2023

150周年記念講演。

お稲荷さんのお店が並ぶここは?

豊川稲荷のすぐ近くにある愛知県の豊川小学校に

呼んでいただき講演してきました。

 


講演前にこの姿で後ろの方にいたら
小学生たちの「なんか変なのいる!」
って各所でひそひそしているのが面白かった。
被り物してきてよかった!



オジサンの写真を出したらやたらみんな知っていて
びっくりした。
なんかCMで流れているらしい。
 全員魚博士なのかと思った。


海はいいよ〜。
って話とか。
日本の海のこととか、SDGs的な話とか、
そうだ、網に絡まって死んでしまったウミガメの写真では
泣きそうな子がいてドキドキ。
でも無事に終了。

最後の質問タイムでキラキラした目で
みんな手をあげてくれて嬉しかったなぁ。

ちなみに質問の一つ。
「頭のサメはどこで売っているんですか?」

えっ、、、

ア◯ゾンです(笑)





廊下で一枚。
顔出しNGだからみんな、
いなりんになってもらった。


校長先生が図書室を案内してくれて

感動してしまった。



まさかの至コーナー!
どおりでみんな、よく知っているわけだ。

方うと嬉しかったなぁ。




講演後は豊川稲荷でお参りして
狐さんに囲まれる。



屋久島に帰ってきて
我が家では2匹の獣が可愛い。


さて来年も新作をお届けできるように
今から頑張らなきゃ。


ではまた〜。


6.02.2023

「コブシメがやってきた!」アリス館 

「コブシメがやってきた!」
アリス館 
写真・文高久至 
2023年6月8日発売!



台風直前にコブシメの見本が届いた。
先日東京まで印刷の立ち会いに行ったので
不安はなかったけれどそれでも
実物を見るのはちょっとドキドキ。
うんうん。
良い写真絵本になったと思う。


コブシメ観察を始めて10数年。
この数年は誰よりも海の中でコブシメを観察したはず。
それでもコブシメにはまだまだ不思議や
魅力意がいっぱい。写真だって全然撮り切れていない。
きっと満足いくまで待っていたら永遠に終わらない。
海や自然の魅力はなんといっても
わからないところだからね。


兎にも角にも海の魅力を伝えたい!
全てはそこからはじままる。
いろんな思いを混ぜ込みながら
ようやく形になりました。




最初の写真。
コブシメがやってきた!
この色の濃淡、、、決まったなぁ。
上手く仕上げてもらいました。




東京印書館のプリンティングディレクターの高柳さんと。
いつもながら素晴らしすぎるお仕事ありがとうございます!



ピアニストのように指を動かし印刷機に指示をする。





後書きページ
僕は写真と文章を渡したらあとは結構気楽なもの。
デザインは「うまれてくるよ海のなか」と同じく
高橋さん。相変わらず素敵なお仕事です。
渋いおじさまだけどお茶目なデザインがツボです。
(見ていたらすいません、、、笑)
そして毎度のことながら編集から何から何まで
お世話してもらってるスタジオポーキュパインの
川嶋さんと寒竹さん。

皆様のおかげでこうしてまた一冊。
世に写真絵本を送り出せて幸せです。
これを見た子供たちが少しでも海や自然に興味を持ってくれたら
そんなに嬉しいことはないですね。





アリス館さんに作っていただいたPR動画です。
ちょっと恥ずかしいけど、面白い!
ありがとうございます!!!






ネットでの予約受付中です。








それではまた〜






















2.28.2023

アイスアルジーとブライン

2023/02/14 - 24
北海道・羅臼・ウトロ
水温 -1℃ 透明度10-15m

ブライン(Brine)

サハリン北東部のオホーツク海からやってきた流氷は
海を漂いながら成長して北海道の沿岸たどり着く。
流氷の生成時に凍るのは主に真水なので
塩分の高い水が氷の中に残されるが、
この高塩分水がブラインと呼ばれるものだ。
ブラインは高密度で低温のため海の底へと沈み
それを補うように海底に溜まっていた
栄養塩の豊富な海水が湧き上がってくる。
この海水の鉛直移動がオホーツク海の
豊かさの一つであるとされている。
少し話を広げると
海水が地球全体の海洋を数千年かけて巡るという
海洋大循環の始まりは
ノルウェー沖や南極などで大規模な
ブラインの沈み込みによるものだ。

今回一番の幸運はこのブラインに出会えたことだろう。
初日にうっすらと見えるブラインを新倉くんが興奮気味に
紹介してくれたことからも、
知床でこの現象が見られることの
貴重さが窺い知れた。



ブラインとハロクライン
海水に塩分差が生じることでブラインが目に見える形で現れた。


アイスアルジー(Ice algae )
言わずと知れた?流氷の恵みの一つ。
流氷に閉じ込められていた珪藻や藍藻などの植物プランクトンが
太陽光によって大増殖し流氷が赤茶色っぽく色づいた。
アイスアルジーの生成にもブラインが抜け出た流氷の隙間や
海水の流れが関わっているようだ。


ストロボを当てて撮影したアイスアルジー




オキアミ
最終日に流氷の一角でオキアミが群れていた。
流氷を巡る物語の大事な生きものなので
撮影できて嬉しかった。
でも関さんが流氷の上からずっと手招きをしてこのシーンを
教えようとしてくれていたことの方がもっと嬉しかったな。


流氷以外にもたくさんの生き物に出会えた。
クリオネを始め、ミジンウキマイマイやタラバガニ。
キタユウレイクラゲもたくさんいた。


ナメダンゴの抱卵


ヒダベリイソギンチャクに囲まれるアバチャン

たくさん撮りすぎて紹介しきれないけど
今回も流氷と流氷に生きるものたちを堪能させていただきました。
関さん、青柳さん、新倉くん大変お世話になりました!





2.26.2023

流氷は生きている!?

2023/02/14 - 24
北海道・羅臼・ウトロ
水温 -1℃ 透明度10-15m


オオワシ

伊豆大島からひとっ飛びして
北海道の知床へ。
冬の羅臼はちょー久しぶり!
相変わらずのツンデレな海だった。

お世話になったのはもちろん
関さんのいる知床ダイビング企画さん
今回も思いっきり遊ばせていただきました。

そんで今回は陸の写真のみ。
たくさん撮ったからな〜。
次回は海の中を!?


ウトロ側で見た流氷


今回は知床半島の東側の羅臼と、西側のウトロを
両方潜る予定でやってきた。

羅臼側は流氷が接岸したり離れたりを繰り返すので
流氷があればラッキー。去年の2月はあんまり流氷はこなくて
3月も終わり頃に当たっていたとか。
でも今年は到着日に流氷が接岸して大喜び!
持ってるなぁ。
と喜んだのも束の間、
翌日の潜水日にはほとんどなくなっていた。


ウトロ側では基本的には流氷がずっと接岸している
(近年は離れる日も増えてきているけど)ので
存分に流氷を撮影しようと思っていたら
潜水予定の2日間共にウネリで潜れず。。。
流氷最盛期にこんなことは今までなかたらしい。
年々氷の規模が小さく薄くなってきているのは確かなようだ。
数十年後にはたまにしか流氷はやってこなくなると言われている。
近年の海中変化の移り変わりの速さを考えると
そんな日は思っている以上に早く来るのかもしれない。
そんなことを実体験できたことが今回一番の収穫かも。


ウトロでの流氷ダイビングの風景

準備は万端でも、、、うねりがとれない。
ドローン飛ばしたり、陸撮したり、
網走で鯨展見に行ったり、
でも主には長明さんと呑んでいただけ(笑)

流氷ダイビング主催のロビンソンの西村さんには
お世話になりきれず、冷やかしただけで終わってしまった。。。
また再チャレンジさせてください!

そんなわけで結局ダイビングは
羅臼側のみとなってしまった。
自然相手だから仕方がない。


ラストダイブとなった日の羅臼
流氷に覆われた!

羅臼側では流氷にそこまで期待していなかったけど
気がつけば思う存分氷の海を楽しんでいた。
ほんと流氷って生き物みたいに動くから面白い。
ちょっとの風で着いたり離れたり。




流氷もなく吹雪いている日もある。
そんな日は生き物とじっくりと向き合って、


流氷がきた晴れた凪の日は
浅瀬で氷と戯れた。


浜に打ち上げられた流氷


流氷の下をのぞくと
不思議な世界が広がっていた。




凍った海表面と干満差によってできた景色。
磯では海が作り出した氷のアートがたくさん見られた。



ヒバマタ
北国の磯を代表する海藻!?
レチェルカーソン読んでるとよく出てくる。


寒フノリ(フクロフノリ?)
食用となるフノリ。寒フノリと教わったけど
和名はわからない。調べるとフクロフノリが一番近いのかな。


色の抜けたスジメ
流氷がきて淡水化したことによって真っ白に。
左脇の茶色っぽいのはギンナンソウ。
これもまた美味しい海藻。
北の海中は美味しそうな生き物だらけだけど
磯もみんな美味しそうだった。




磯に打ち上がっていた海藻を持って帰って宿で食べてみた。
コンブやギンナンソウは漁業権があるから取っちゃダメだけど、
このマイナーな海藻なら大丈夫なはず。


ヒバマタはえぐみがあったけど他はどれも美味!!

ではではまた。


2.13.2023

伊豆大島〜おおばいわしの大漁だ!〜



朝焼け小焼だ、 大漁だ大羽鰮(おおばいわし)の 大漁だ。(金子みすゞ)



20cm以上はあるマイワシ


屋久島から鹿児島へバル号Ⅱで渡り、

船のメンテナンスを整備士さんと

康司に丸投げして自分は旅へ、、、。

やってきました。

伊豆大島!

去年は手術になってしまい来れなかったのでようやく来れた。

前日に連絡があって、海況はかなり悪いらしい、、、

マイワシも今年はダイビングポイントにあんまり現れていないとか、、、

どうしますか〜?(本当に来る!?)って聞かれたけど、来てよかった〜。

結果は大当たり!





今回は伊豆大島ダイビング連絡協議会さんにサポートして

頂きながらの取材となりました。




特にお世話になった皆さま。









夜明けごろ到着し海侍池田宜生さんに迎えに来ていただいたものの
寒波!!寒い!!島北部のメインポイント、秋の浜は時化!
ふ〜。。。
さてどうしますか、と思っていたところに島南部の
素敵な情報でトウシキへ。


時化てるけどギリギリ潜れそう!





到着してみると水面にカモメが群がりなんだか期待感がある!
そこへちょうど上がってきた小川さんよりトウシキの
迷わない潜り方と潮流を教えて頂く。
そしたらなんと、、、いきなりのマイワシの大群!!
ひえ〜〜〜!!!


気がつくとあたりがマイワシで何も見えない!!
マイワシが頭上を覆うとほぼ真っ暗!!
あれ??
ここどこ??
結構潮の流れきついし、地形がぜんぜんわからん!
あたり一面イワシのみ!!
贅沢だな〜でもこれって、
ひょっとして大ピンチじゃない!!??






まぁ無事に戻れたけど、ビックリしたなぁ。


クロマグロ
調子が良かったので2本目も3本目もトウシキヘ。
マイワシの群れが動いたかと思うとクロマグロやキハダマグロ、
それにサメがビューンときた!
えーっ!!???
こんなに簡単に野生のクロマグロがみれたていいの!?
普段は見かけることがないけど
マイワシがくると一緒にマグロも現れるらしい。

全てナイトロックスで潜りました。
そのおかげでチャンスを逃さずに、
そして安全に撮影することができた。
ナイトロックス本当にありがたいなぁ。



なんかサメもいっぱいいたぞ。
もう何が何だかわからない!






池田さんと中村卓哉さんみっけた!
卓也さんは何かの取材で来られているとか。
みんなでイワシと戯れる。




アオウミガメとマイワシ
もう何が何だか分からないくらいイワシ!!
そんで気がつくと流れはどんどん強くなりかなりしんどい。
大島ダイバーってみんなこんな激流の中潜っているの!?
と思っていたけど、これ以上ないくらいの激流だったとか。
きっと潮が変わってそれでマイワシも寄ってきたのだろう。




アカハタとマイワシ


2日目は秋の浜
ここにもマイワシがやってきていた!
でも1本目はスカスカ。
2本目は当たり!!
3本目はちょろっと。
あたりにカモメはたくさん飛んでいていい雰囲気なんだけどなぁ。


マクサ(テングサ)
最終日は北へ南へとイワシを探すも見当たらず。。。
おかげで?ようやく大島の海を落ち着いてみることができた。
秋の浜の海底は紅藻類がすごい!
一面真っ赤。
知らなかったけどテングサの産地として有名な島だった。


 


ハコフグ
可愛くてなんとなくとってしまう。






ショウジンガニ
磯遊びもちょこっと。
ウメボシイソギンチャクも見れた。





3日目はバタバタと潜って東海汽船に乗り込んだ。
海侍のゆかりさんが送迎&お見送りをしてくれた。
船が出ると子供達と一緒に遠い港の先っぽまで走ってくれて
うるうるっときた。

短い取材だったけど本当濃密だったなぁ。


お世話になった皆さま
ありがとうございました!!
伊豆大島の魅力にどっぷりと浸かってしまいましたよ。
うん、また必ず帰ってこよう。

1.16.2023

ただいま八丈島!くさやを焼くなら◯◯カラー!

2023/01/10 - 1/14 
東京都・八丈島
ダイビングショップ:コンカラー
水温18-19度 透明度30m


そこど、そこど、底土港〜、
旅の、はじめは、底土港〜!

あ〜懐かしいな19年ぶりの八丈島。
ダイビングの合宿で毎年夏に来ていたんだ。
島の景色はあんまり変わってなくて
すぐに馴染めた。
懐かしいと書いたけど、
ついこの前までここにいたような気分。


お世話になったのはもちろん幸太郎さんの
ガイド会の先輩でもあるコウタローさんに
とってもお世話になりました。
スタッフのフジモンくんにカンちゃんも色々とありがとうね〜。



さて海の中は随分と変わっていた。
陸の変わってないなー感から
海に入ると驚きの連続。

底土ではここはどこ??
と思えるほど景色が一変していた。
エントリー早々に目の前に広がるサンゴ群落。
当時はサンゴはほとんどなかったのに。
少なくとも目立ってなかったのに!

アオウミガメとコウタローさん
八重根ではやっぱりエントリー早々に驚きが!
アオウミガメが群れてる!??
エントリー1分で視界には6頭のウミガメ。
なんてこった。
どこへ行ってもアオウミガメだらけ!
これも学生時代には大してみた記憶はないんだけどなぁ。


タイドプールで遊ぶカンちゃんと八丈小島
今回一番みたかったのはシンジュアナゴ。
ナズマドに入らなければならない。
だけど冬は時化続きなので潜れればラッキー。
しかし蓋を開けてみれば3日間連続で
潜れてしまった。
まぁお互いプロだしってことで
初日は結構な荒波の中だったけど(笑)




シンジュアナゴのいるボートポイントまで
コウタローさんのスクーターに掴まって
ビュイーンと連れて行ってもらっちゃった。
これは便利だなぁ。
おかげで今はスクーター欲しい欲がやばい。



シンジュアナゴ

いやいやいやいや。
全然撮れない!!!!!
あらゆるムフフな妄想をしていたけど
あっさりと打ち砕かれた。
大瀬のアキアナゴで結構練習して
イメトレも十分にしたけどやっぱり難しい。
コウタローさんが20年間追いかけ続けていて
いまだに納得のカットが撮れていないと聞いて
逆にホッとしたかも。
まぁこれに関しては課題しかないけど
ひとまず最低限は撮れたからよしとしよう。



キビレマツカサとテングダイ

最終日はシンジュアナゴはほどほどに普通にダイビング。
陸から見ていているとポイント周辺をクジラがウロウロしているので
みんな期待を膨らませて潜る。
ビリビリと大音響のザトウクジラの唄が響いてくるも
会うことはできなかった。
途中ハンマーが5匹いたけど誰も見向きもしない。。。
なんてこった。


ナメモンガラとタカノハダイ
八丈島といえばナメモンガラ!?
屋久島近海でも見られる場所はあるけど
八丈で撮りたかったんだなぁ。
あっ上のキビレマツカサも!

行きも帰りも船が欠航するんじゃないかってくらいの
大時化だったけど、滞在中普通に潜れたし、
夜潜りまでできて海を大満喫できた。



さてこれが何かわかるかな。
八丈島といえば、、、

そうこれは、くさや液
くさや発祥の新島から譲り受けてより
約320年!熟成の極地。
匂いは当然、、、
くっせ〜、、、、(笑)

ムロアジやトビウオを
手間暇かけて処理した後で
この液に半日ほどつけ干物にする。
完成したくさやは旨みがギュッと濃縮されていて
好きな人にはたまらない!




三根地区にある丸十水産さんで色々とお話を聞かせてもらった。
くさやエピソードは笑の坩堝だった(笑)
長いのでエピソードは会ったときにでも聞いてください。
写真は冷凍の生くさや(ムロアジ)を撮影させてもらったもの。



くさやを焼くなら◯◯◯ラー!

良いなぁと思ったけどコウタローさん的にNGだって。
まぁ載せちゃうけど(笑)
お店の脇でくさやを焼くという暴挙に出たけど
あんまり匂いがなかった。
最近は臭くないくさやの需要が多いらしい。
ちょっと拍子抜けしてしまったけど
なんでもマイルドになるのが今の時代っぽい。
ちょっと寂しいけど、味は抜群に良かった。


八丈島の海のことはもちろん
お店のことやナイトロックスやスクーターのこと
そのほかにも色々とお話を聞くことができて
ほんと充実した八丈ライフでした。

最後には船の出航直前にお店の冷凍庫に
くさやを忘れていることに気がついて
持ってきてもらちゃった(笑)
最後まで騒がしくてすいません。





ダイビング後にはちょっとおしゃれな
カフェなんかもいちゃった。

ありがとうございました〜!



そうだ忘れてた。
おまけ画像。

シンジュアナゴとザトウクジラを夢見ながら
仕掛けておいたgopro。
なんとハンマーヘッドが映っていた!!
ちょうど7年前の同じ日にコウタローさんも撮っていたらしい!

面白いなぁ。