3.11.2022

原発性アルドステロン症 〜根治編〜

 無事に手術が終わった。

原発性アルドステロン症について

振り返ることはないだろうけど、一般のブログも参考に

ここまで来れたので僕も最低限書き記しておこう。

前回ブログは、屋久島、鹿児島と転々として、

より高度な医療を望める横浜まできて検査入院まで。

検査入院では副腎静脈サンプリングというものをした。

左の副腎にある2センチくらいの腫瘍からアルドステロンが

過剰に放出されていて、それが原因で高血圧やら低カリウムが

引き起こされているらしいのだが、間違いなくその腫瘍から出ていることを

確かめる検査。これは正確な手術をするために必須みたい。

これが想像以上にしんどくってビックリ。

局所麻酔で2,5時間。

カテーテルでグリグリされる。

左右両方の副腎から採血。

「息をあまり吸わないで、お腹を極力動かさないように〜」

とか先生が言うから本気を出したら大失敗。

アカモンガニのハッチアウトを狙うかの如く

難易度高めの呼吸法をしたら持続力がなく、途中で苦しさマックス。

おかげでカテーテル中に血圧が急上昇して先生も大変だったみたい。

そのせいで血が溢れて?いまだに太ももに大きなアザがある。

(だいぶ薄くなった。)

そのあとも安静にしていなきゃいけないのに

ランニングとかして、多分悪化。

カテーテル後は安静にするべき!(経験者談)


一度島に帰りまた横浜労災病院へやってきた。

前日入院して、翌日に手術。(3日前)

副腎の腫瘍だけを部分切除できるのが理想だけど

手術してみないとわからないとのことだった。鹿児島では

全摘しかないと言われたので、部分切除できればラッキー。

全身麻酔をしてあっという間に手術終了。

検査より全然楽だった。

しかも部分切除が成功したようで、副腎も半分くらい残った。

ありがたい。ほんと横浜まで来てよかった。

麻酔が切れるまで2時間くらいハイだったけど、

そっから朝まで地獄のような時間。

今思えば痛み止めをたくさん打ってもらえばよかったと思う。

お腹や手やOOOに管が入っていて身動き取れない

状態で一睡もできずに、寝返りも打てずに、

1時間が永遠とも感じられる気の遠くなるような時を過ごした。

昼前には、ちOこの管が外されてちょっと解放されるも

痛みは激しく、ほぼ動けない。

痛み止めはもらっていたけど、もっと強い痛み止めもあったらしい。

2日目から痛み止めを強くしてもらったら急激に回復!

なんだなんだ。痛み止めすごいな。

もらったのはロキソプロフェンだったかな。

調べた感じ市販のロキソニンと同じ成分?

とにかく急に人間に戻れた気分だ。

あと少し検査やら療養をしたら退院。


1月中ごろに屋久島の病院に行ってから

約2ヶ月。

おそらくこれ以上ないほど早く治療ができたと思う。

とにかく最速で治療してもらえるように

どこへ行ってもひたすらお願いし続けた。

「4月からは海でバリバリ潜るからそれまで何とかお願いします」

そのためにすべてのスケジュールは開けたし、

できることは全てしたとは思うけど、それでも

屋久島でも、鹿児島でも横浜でもどの先生も

親身に対応してくれて本当に感謝しかない。

運にもかなり恵まれていたと思う。

もう病気にならないように、健康生活を送ろう。



40歳を迎える今年は

これまでになく狂おしく全力で活動します。

今は今年の計画で頭がいっぱい。

やりたいことが多すぎる。

人生もそう長くはないなと思える今日このごろだからこそ、

精一杯悔いのないように生きようと

改めて思うのだった。


53時間ぶりのご飯。
完食できなかったけど、美味しかったなぁ。


術後2日目でようやく自力でコーヒーを買いにいけた。


ジュールヴェルヌの傑作
「海底2万海里」
入院生活がこの一冊でとても幸せなものになった。
1872年にこれが書かれたなんて信じられない。
21世紀のプロダイバーをもうならせる珠玉の海中探検物語だ。



本が重すぎて術後2日間は持つことができずに相当苦労した。。。



あー早く海底の旅に出たいぞ!



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