11.24.2017

長崎県・五島列島 福江島 クジラのいた海

 2017年11月14-17日
長崎県・五島列島・福江島
水温20-21℃ 透明度5-10m 北西3m
やっと着いた~。。。。(涙)
屋久島を出てから22時間。
飛行機を乗り継いでトントンと来る予定だった。
それなのに空港から車で港へ行って、フェリーで鹿児島、
夜行バスで福岡、電車で福岡空港、そんでようやくの五島列島、福江島!
はぁぁぁぁ~。。。遠かったぁ。

まぁそれはそれで結構楽しかった(笑)
でも委託された仕事に2時間ほど遅れてしまった。

飛行機から見る五島の島々にまず感動。
思った以上の島嶼群。
九十九島を彷彿とさせる島なみであり、
海に降り立ってみると瀬戸内海や伊勢湾のようでもあった。
いずれもリアス海岸であって、
つまりは山地が沈み、谷が海水で埋まることで
海になったということだろう。
島々の間は潮流が激しく、干満差も大きい。

ネドコロノラ
今回は養殖のブリの撮影を頼まれてやって来た。
生け簀での撮影の3日間は単調でありながらも楽しかった。
意外なほどに難しかったし、学ぶことも多かった。
それらは公表できないので陸の一コマ。
田舎にあるゲストハウスで、オフシーズンだからか誰もいない。
一棟貸し切りで、超贅沢な空間だった。

でも寒い。。。
今年初の寒波が降りてきていて、最低気温6度。。。
裸足にベンサンの身には堪える。

隙を見ては海で泳いだり島を巡ったり。
西の海岸で潜っったり。

サンゴとイバラカンザシ、そしてシワヤハズが印象的。
でも魚は思った以上に温帯種が多い。
対馬暖流がドーンと当たってもっと亜熱帯っぽい、
屋久島に近い海だろうと想像していた。

カミナリベラの群れ。
 
ニシキカンザシヤドカリ

タワシウニ
磯焼けした地域で多く見かける。

サザエ
温帯の海藻は年々減っているようで、サザエにとっては深刻な問題だろう。

シワヤハズとエンタクミドリイシ
シワヤハズは屋久島の秋-冬に繁茂する海藻。
温帯種の魚が多いのに、海の景観は亜熱帯に偏ってきている。

大瀬崎からの展望
 
 定置網を直す漁師さん。
70くらいの年配ばかり。
若い漁師を全然見ない。
 
 捕鯨の資料

この一帯は捕鯨の一大拠点。
上五島には鯨見山という 山まであった。
 
鯨を食べる文化も根強いようでスーパーでも見かけた。

海を見れば、クジラが泳いでいる。
そんな地域が昔の日本にはたくさんあったはず。
 
鯨が増えて魚がいなくなったという声を聞くことがあるけど、
一昔前の資料を見れば、こんなにクジラがいたのか!?
と驚くばかりである。
 
五島のイメージは変化の真っただ中にある海といった感じ。
例えば屋久島は温帯だった時代を過ぎてほぼ亜熱帯に変わっている。
4,50年前の屋久島はこんな雰囲気だったのだろうかと考えたりした。
でも、やはり違うのだろう。
黒潮の当たり方や大陸や本土からの影響などに加えて五島の地形である、
亜熱帯化が進んでも屋久島とは違う。

手形包丁
「水泳の達者な若者が鯨に泳ぎつき、胴体に
すがってこの包丁で穴をあけ、綱を通した」

すげぇ。
想像してもしきれない。
そんなことが可能なのだろうか。
命がけであったに違いない。

対して潜れなかったけど、お次は中通島へ!
 

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