2016年8月23日
北海道・根室
曇り時々晴れ 透明6-7m 水温15-19℃
朝のうちに台風9号が通過。
海は大時化。
風が物凄くて海に近づけない。遠くから短眼鏡で見る。
昼前には少し落ち着いたので昨日の場所まで来た。
嫌な予感がした。
やっぱり。
小さなオジサンが海に浮かんでる!
荒波のなか、「浮いて待て」を実践しているのだろうか。
危険な状況にも拘わらず優雅でもある。
荒波にのまれる。。。
ああぁ。。。
小さなオジサンが~。
ってよく見ると、かわいい。
そう、昨日に続きなんとラッコだった!
今日は本当に騙された。
あ~ビックリした。
アジアラッコ(またはチシマラッコ)
ラッコはイタチ科、カワウソ亜科になる。
たしかにイタチそっくり。
まぁイタチ見たことないけど(笑)
さて、このラッコがまた凄い。
アザラシやトドなどの海獣類同様に害獣として相当名を馳せている。
高級食材をたらふく食べる大食漢と言われている。
根室で人気者になったクーちゃんと呼ばれるラッコが現れた時、
その人気ぶりとは裏腹に、漁業被害が甚大だと報じられた。
「ウニ3トン全滅!被害総額は3000万円に達する可能性がある」
どこの新聞社もこぞってこんな見出しの記事を書いていた。
当時は知らなかったけど、最近になってラッコのことを色々と考えていた。
そして思う。
実にユニーク。
ラッコ1頭で3トンのウニが全滅って、、、やりすぎでしょう。
写真を見ても相当に怪しい。(ネット上にある)
ダイバーが撮影したという山積みになったウニの殻(真っ二つに割れてる)、
それにツブガイまで脇に転がっていた。
どう考えてもおかしい。
3日間(明日を入れて)可能な限りずっとラッコを観察していた。
たしかにエサは良く食べる。
ハナサキガニ、ツブガイ、バカガイの様な貝、それにコンブ。
ウニは見れなかった。
しかし、食べたものを丁寧に山積みにすることは考えられない。
水面で、ご存じのラッコ割りで殻を砕いて食べた後はポイ捨てする。
それにウニの殻を美しく真っ二つに割るとは信じがたい。
散々見てきたウニ漁とその後に出る大量の殻。あれにそっくり。
つまりは「ウニ全滅!」って記事はやりすぎでしょう。ってこと。
1万歩譲ってそれが真実だとして、
ラッコ1匹で崩れてしまうような海は、もはや正常ではない。
千島列島とカムチャッカ半島に合わせて2万7000頭のラッコがいる。
かつては毛皮目的に乱獲されて750頭まで減ってしまった。 (※参考)
そこから見事に回復したラッコ。
そんな不遇の運命をたどってきたラッコが生息数を回復させて
日本にまでやってくるようになった。
なんて素晴らしいことだろう。
それなのに日本にはラッコ一頭を許容する海が存在しない。
なんて寂しいことだろう。
ラッコに思う存分食べさせてあげれるだけ、海を豊かにしよう。
そういった発想がない限り、日本の海の未来は暗い。
根室市 歴史と自然の資料館
文字通りのところ。
定置網に入って溺死したラッコのはく製を初め、色々と展示してあった。
それも全部さわれる。
ラッコの毛皮の柔らかさには驚いた。
たしかにこの毛皮欲しいかも。。。
1㎝四方に約15万本の毛が生えている!
信じられないフサフサっぷり。
その毛に空気をため込むことで断熱と浮力を得ているようだ。
オサガメも取れることがあるみたい。
昔は砂浜にコンブを干していた。
昼過ぎから日没までず~~~っとラッコを見ていた。
後半はただ浮いているだけだった。
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