12.08.2016

大分県・豊前海 中津干潟とカブトガニ 282日目




2016年12月7日
福岡-大分・国東半島
 晴れ 透明度8-10m  水温18.5℃
 関門海峡で伝書鳩(レース鳩)を飛ばすおじさん。
ハトが自分の家の方角を定めるためにグルグルと
旋回している様子が良かった。
秋田くらいなら一日で帰ってくるとか。



良い朝なのでコーヒーをカリカリして淹れる。


 関門海峡から1時間30分ほど南下して大分県の中津干潟へやってきた。
この干潟は有明海に次いで日本で2番目の大きさになる。
日本の干潟の65%が有明、10%が中津干潟。
福岡からこの辺まではずっと遠浅の海。


お目当ての「ひがたらぼ」さんで
代表の足利さんにお話を色々と伺った。
「水辺に遊ぶ会」


 アオギス

このあたりの海でしか見られない稀少種。
かつては東京湾にもたくさんいたらしい。

 カブトガニの1齢幼生
今年生まれ。


 水を揺らすと泳ぐ!



中津干潟ではカブトガニがまだたくさん残っているらしい。
広島では大昔はたくさんいたという話だったけど、
干潟環境の荒廃でほとんどいなくなってしまった。
広島だけではなくて九州、中国・四国地方のほとんどの干潟も同じ。
今ではカブトガニも絶滅危惧I類に指定される稀少な生き物になってしまった。


カブトガニの激減は干潟の開発や荒廃が主な理由。
多くの干潟が埋め立てられる中で、この中津干潟はアサリや他の貝類が沸くほどにとれ、
ノリや他の漁業も盛んだったため、開発されることはなかった。



とってん、とってんアサリ貝が沸いてきた海
そんな中津干潟も現在は漁師さんが生活に困るようになった。
日本一のアサリの漁獲高だったのに、今ではゼロになった。
干潟に手を入れればヒジまで全部アサリだったと聞いた。



アサリに関しては完全な捕り過ぎ。
アサリ景気に沸いたころに底引き網も始めたようで、
それによって資源の激減と、環境の破壊が同時に起こり
再起不能なまでにアサリがいなくなってしまった。


健全に見える干潟が残されていても、人の関わり方次第で大きく変わってゆく。


漁業の在り方もそうだけど、もっとも大切だと思うのは干潟環境の保全。
上質な干潟が作られるには、健全な山と河川や海辺の環境が必要。
縦割り社会の日本では海と山と川を同時に
一つの計画で物事を進めていくことが難しい。


健全な干潟が作られるには、川からの土砂の流入が必要不可欠。
大小様々な砂粒なくてはいけないらしい。
ダムや砂防堤が作られてから、干潟の質は悪くなっていると聞いた。
起伏の合って酸素の行き届く干潟から、
平面で生物が住み辛い環境に変わりつつあると。



干潟遊びをするには時期も潮周りも悪いので、
海辺を眺めて今日のところはおしまい。


干潟には魚もエビもカニも鳥もいっぱい。
干潟でもっと子供たちと遊びたいと切実に話していたのが印象的だった。
足利さん今日は貴重なお時間をい頂きありがとうございました!!
季節を改めて必ず来ます!




 干潟と夕陽を眺めながら国東半島、国見?まできた。


 さて、今日も白菜鍋だ!
調理準備3分。
焼酎呑みながら待つこと2時間。




くったくたの白菜と豚軟骨鍋の出来上がり。


軟骨にしては固いな~と思ったら銀歯が取れた。。。
どうしよう。
歯医者は島に帰るまで行けそうもない。
奥の手を使うしかないかなぁ。

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