10.31.2016

三重県・熊野灘の海 人気者 244日目

2016年10月30日
英虞(あご)湾-尾鷲-紀宝町
  晴れ 透明度 15-20m  水温23℃
おっ今日も良い天気!
温州ミカンですか?いいですなぁ。


さて今日はまたちょっと落ち込んだ。
それについて詳しくは書かないけど、出来事と、
この旅の思いをもう一度確認しようと思う。


ある海水浴場でダイビングをしたら現地のサービスの人にお叱りを受けた。
ネットで調べるとたしかにその辺りにダイビングのお店があった。
そんで自身のブログで物凄いご立腹されていた。
まぁ普通はそうかもしれない。


ダイバーではない人には分かり辛いかもしれない。
ダイビングサービスがある地域ではそのお店を通さないと、
海に潜ってはいけない。というような暗黙のルールの様なものがある。
漁師さんが俺の海で潜るな!というようなニュアンスで怒るのと似ている感じ。
法律の話では、漁師さんの海でもなければ、ダイバーの海でもない。
でもそういう事じゃなくて、責任の問題だとか、良識の問題。
地域柄もある。
屋久島ではどこで誰が潜っていても駄目と言われることはない。
屋久島いいところだなぁ。
九州全体がたぶんそう。


今の僕の旅は多くのダイビング業者にとっては迷惑なことだと認識している。
その上で旅立っている。
ご立腹された方には少しは、申し訳ないと思っている。
それでも、止めるつもりはない。


完結に言うと、日本の海が知りたかった。
そして伝えたかった。
日本の海の豊かさや儚さを、現状を。
旅をした上でこの海に対してできることを
今後はしていきたいと思っている。


去年で仕事を辞めた。
日本の海と真剣に向き合うために。
軽い気持ちではやってない。
それどころか命がけのつもり。
家族も島に残して、収入もないような状況。
少し強引な旅だとは思っている。
10か月で日本一周はあまりにも短い。
毎日海を隈なく見て歩いて、潜りたければ潜る。
それだけ。


そこにお店があればトラブルになることもある。
事前に連絡はできない。
何せ毎日海を見ながら、その都度決めているから。
こんなバカな旅普通はしない。
だから理解されない。
だから、しょうがない。
ある程度の非難は覚悟している。
迷惑かけた分だけ、
日本の海の素晴らしさを伝えていきたいと思っている。


このブログを見た人が少しでも日本の海について思いを新たにしたり、
感動したりしてくれれば嬉しい。
その次は子供たちに向けて、この思いを届けていきたいと思っている。



五カ所湾の河口
アオサの養殖風景。
設置が始まり正月ごろには収穫する。
アオサは主に佃煮になるらしい。
奥深い湾ではこんな長閑な養殖が多い。



五カ所湾ではほとんどの場所でこんな養殖がおこなわれていた。



沖合にはこれまた養殖場が見える。
マダイやクエなどの養殖が盛ん。
クエは珍しい!




 熊野古道センターだったかな。
熊野の辺りは屋久島ににた気候で、雨が多いみたい。
日本で4番目だって。
ちなみに一番は屋久島ね(笑)



温暖で多雨。
そうするとこうなる。道造の風景。
シダ植物が多い。
まるで屋久島のみたい。


 紀宝町にはアカウミガメが産卵にやってくる。
消波ブロックや護岸が作られて、アカウミガメの上陸は少なくなっている。
そのために、人工ふ化をしていると書かれてる。
護岸ばっかり。
海の生き物や人の気持ちも護ってほしいものだ。


 20種の鯨類がこの辺で観察されると。


 凄い!
黒潮が紀伊半島にぶつかってる。
この絵だけで続々する。
いよいよ黒潮本番!


 海辺を走るだけで、なんて時間がかかるんだろう。
全部じゃないけどちょくちょく海を確認している。
尾鷲に入った。
平家を滅亡に大きく貢献したと言われる
九鬼海軍の町?で潜ろうと思ったらお祭りで大変なことになっていた。
で、ようやく見つけた!
なんて青くて、綺麗なんだ。
脇では少女たちが2人水遊びをしていた。
今日はここにしましょうか!



おお~英虞湾から来るとこれだけで感動。





 オキゴンベ幼魚



サンゴが増えてきましたね~。



ヒメサンゴガニの仲間
サンゴの隙間にはサンゴの住人!


 ホシササノハベラの求愛のち産卵
ホシササノハベラってこんなに熱い魚だったの!?
求愛が物凄く良い。
何度も何度もメスの背中辺りをチュッチュしていた。
ベラの産卵ではこのボディータッチ的な求愛は珍しいと思う。



オドリカクレエビとキタマクラ
NIKON D610 tamuron90㎜
NexusD610 Inon s-2000 FisheyeFIXneoPremium


これがまた良かった。
30分以上ここで1匹の踊り隠れエビのクリーニングを観察した。


超人気!
でも踊り隠れエビは1匹だけ。
お腹いっぱいなのか気分が乗らないのか、
キタマクラの懸命なアピールにも拘わらずユラユラしながら無視してる!


 ようやくクリーニングしてもらえたぁ~。
って顔でしょ?





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予定(たぶん)
10月31、11月1日 「マリンステージ串本」
11月2.3日 「須江ダイビングセンター」
11月5.6日 古座 「DIVE KOOZA」
11月7.8日 田辺 「L-DIVE」


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10.30.2016

三重県・英虞湾の海 タコクラゲ 243日目

2016年10月29日
三重県・伊勢志摩・英虞(あご)湾

  晴れ 透明度 3-10m  水温22℃
横山展望台から眺める、志摩半島、英虞湾。
天気が良くなりそうだったので、昨日の夜のうちに展望台の駐車場に移動。
そして夜明けの英虞湾を撮るはずだった。のに~。
久しぶりに蚊が襲撃してきた!もう冬が近いってのに。
何度か起こされて、格闘して、、、。
ハッと気が付いら8時前だった。

どこで潜るべきか昨日はグーグルマップと睨めっこ。
う~んこれは。。。
どこも楽しそうだし、どこも濁ってそうだし、
そもそも伊勢志摩国立公園って90%以上が私有地だって。

何度も迷って、行き止まって、、、。
ここ行きたくないな~と言うガタガタ道を下ってったら、、、
あった!

私有地っぽいけど、そこの人が快くOKしてくれた。
ふ~。

さて、行きますか!

タコクラゲ
陸から見て何個体も浮いているのを確認して、めっちゃテンション上がった。
屋久島でも漁港とか河口域にたまに出るけどこんな大型じゃない。
褐虫藻が共生しているので茶色っぽい。
それが光合成をして、タコクラゲはエネルギーをもらってる。

タコクラゲ
NIKON D610 tokina10-17㎜
NexusD610 Inon s-2000 FisheyeFIXneoPremium
ちょっと雰囲気が違う。
青いラインが入って、色が薄い。
多分これが褐虫藻が抜けてるバージョンなのだろう。

タコクラゲ撮るなら天草の「よかよか」へ!
ってついついそんな気分になる。
タコクラゲと自撮りする中野さんの気持ちがちょっと分かった(笑)
それにしても天草のクラゲこんな多いのか。
きっと英虞湾でも風向きと地形を見て計算したら
どわっと集まってる場所があるんだろうな。

海底はこんな感じ。
カキがたくさん。
タイラギもまぁまぁ。
海藻はミルが多い。
ホンダワラ類も小さいけど結構あった。

英虞湾と黄昏いたる
セルフポートレートとか撮ってみた。

この後、志摩半島の迷宮に迷い込んだ。
もうお手上げ。
4時間後に再びこの地に戻ってきて、日が暮れるまでタコクラゲに遊んでもらった

今日は伊勢志摩の道の駅に泊まる。
サザエ6個で2500円!

小さなイセエビ6000円!
流石に高いでしょ~。

夜が冷え込む。
寝袋にしっかり包まって、掛け布団もしないと寒い。
でも今日は蚊がいないから熟睡できそうだ。
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予定(たぶん)
10月31、11月1日 「マリンステージ串本」
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10.29.2016

三重県・志摩半島の海 迷宮のリアス海岸 242日目


2016年10月28日
三重県・伊勢志摩

  雨 透明度 10-15m  水温22℃

安楽海水浴場
どよ~んとした朝。
この後から雨が降り出す。


 伊勢志摩と言えば、超絶に入り組んだ日本屈指のリアス海岸。
想像するだけでゾッとするような迷宮の海岸線。
これは流石に周れない。結構迷った。
この旅で一番カーナビに感謝した。
これはナビなしに進むのは不可能ではないだろうか。。。


そんな入り組んだ風景を撮りたいけど雨で断念。



午前中はカキの養殖場を見せてもらったり、海女さん情報を収集したりとウロウロ。
伊勢は海女さんが多いところ。
一つの集落では日本一の海女さんがいるとか。
お土産物屋のオジサンと話してるとカキをくれた。
うまい~!
リアス海岸は天然の防波堤が四方にあるようなもの。
カキの養殖や真珠の養殖が盛ん。



マガキ
ここでは養殖期間は1年と短い。
そのためか小さい。



志摩半島の先端の御座白浜に到着!
写真では南国の様な美しい浜辺だったけど、、、。
今日は南の風が強く外海は時化、内海は全然行く気になれない。
折衷案でここまで来てみた。
ひとまず潜りますか。



葉を落としたアラメとソラスズメ。
砂浜に岩礁がちょこちょこ。



カゴカキダイ
沖のテトラポット周りにはメジナやクロホシイシモチが群れていた。


 キヌバリ
もちろん太平洋型。
一匹しか見かけなかった。



イワアナコケギンポ
トウシマコケギンポのチビだ~!と興奮して(10年以上見てない)撮影。
でも今改めて図鑑を見てみると違う。。。
イワアナだよね?


 アライソコケギンポ?


 コモンイトギンポでしょう。 
残念。ダイナンギンポではないかとのこと。確かに!




 オオイワホリイソギンチャク
なかなかカッコイイ。この科としては唯一人を刺す図鑑にはある。


 ショウサイフグ
背中は白い水玉がいっぱい。


 謎のスーパーα


 ブダイ
イガミだって。屋久島辺りだとモハミ。


ゴンズイ(ゴズ)
スーパーで売ってるの初めて見た。


タカノハダイ
スーパーα、なかなか攻めのラインナップですな。


ランキングが一位になったとかなってないとか。
良く分からないけど、毎度ありがとうございます。
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お世話になっているお店 






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10.28.2016

愛知県・知多半島 三河湾と伊勢湾 241日目


2016年10月27日
 愛知県・一色 - 三重県・鳥羽

  晴れ 透明度 10-15m  水温22.7℃
 今日も良い天気!
海辺を見て、海辺の人の話を聞いて、ひたすらに走った一日。
愛知県海岸線周るととんでもなく広い。
一日中走って伊勢志摩までたどり着いた。
あ~長かった。




 一色のお魚市場
三河湾の食材たちが並んでる!!


 メヒカリ、カレイやウシノシタの仲間、カワハギ、イシモチ、コチ、マダイ、
アジの仲間などなど。


 キダイ
三枚にして酢につけて、なんチャラして食べるとおいしいとか。


カサゴ、メバル、ホウボウ、マトウダイもいた。
どれもかなり小さい。

 おおっ!
ミシマオコゼ!!


 ヨシエビ
内湾に住むエビ。


 アイブリ、オニカナガシラ!
これは三河湾から出た外海の辺りで獲れたもの。
深いところの生き物。



 おお~!!!
ベニテグリ!!!
大陸棚にいるんだって。見てみたいなぁ。



今回のダークホース。
ミズダコ。


ミズダコ!??
伊良湖の沖合4キロで獲れたとか。


ここまで生息しているんだ。
調べてみると怪しい情報しか出てこない。
う~ん。。。


(ミズダコではなく、アマダコのようです。納得!)




市場を見るとそこの海が良く分かる。
昨日海に潜って感じたのと同じような印象。




魚はたくさん上がっているし、とても愛されているので、ここの市場大好き。
ただ、魚のサイズはどれも相当小さい。
それに多様性を感じない。
生き物すべてが内湾の砂地、泥地環境という事を主張している。


相模湾や駿河湾と比べるとあまりにも違う。近いのに。
何故だろう。




黒潮の流路
理由はたくさんありそう。
今月24日の黒潮の流れ。赤い線が黒潮。
和歌山県の潮岬が防波堤の様にあるので、三河湾や伊勢湾には黒潮は
ほとんど入ってこないようだ。
伊良湖の外海側にはヤシの実が漂着して有名な詩になっている。
なんせソラスズメダイすら1匹も見てない。


 海図 (みんなの海図より)
青い線が濃いところは深くなっている。
駿河湾も相模湾も目の前が深海。
三河湾、伊勢湾は相当浅い。
三河湾では最も深くても20mとか。


環境が単調なこと、深場からの湧昇流がないことなんかも影響していそう。
でも河川はたくさんある!
内陸から栄養がたくさん流れ込んでいるはず。


 泥の体積レベル。
(参考サイト http://www.mikawa-wan.jp/environment.html
昔より随分良くなったらしい。
東京湾や相模湾と同程度に毎年赤潮が発生する。
陸からの養分は多すぎるようだ。
写真の数値はCOD(化学的酸素要求量)を表したもので
20以下が望ましい。
それ以上多いと、貧酸素になったり、硫化水素が発生したりする。


これは閉鎖的な海はどこも似たようなものだと思う。
三河湾は浅いからその影響が顕著なのだろう。


 知多半島東岸。
三河ならナマコを撮っとかないと。
と思うけど、透明度がないなぁ。


 知多半島の先端までやってきた!
おお、ここは水がちょっと綺麗だぞ。
磯もある!
しかも、潜り辛い環境だなぁ。もう少し良いところを探そう。
と、
この南知多をスルーしたのが今日一番の失敗。
ここから先志摩半島まで潜れそうな海は皆無だった。。。


 知多半島を周るとそこは伊勢湾!


 南知多豊浜近辺。
この棒はなんだろう。
近くのおばあちゃんに聞くと、ノリの養殖をしていたと教えてくれた。
でももう5年以上やっていないと。
ノリの色がどんどん悪くなってきて、辞めてしまった。
どこで聞いても水温は上がってる。




 磯にはカメノテがたくさん!
これ、獲って食べたいなぁ。ここの人は食べないんだ。
屋久島人に見つかったら大変!


 三重県入り~。
鈴鹿あたりの海辺。
伊勢湾も三河湾と似たような環境。
遠浅で濁ってる。


ぶいーんと走り続け、ちょくちょく海を見て、
ようやく伊勢志摩までたどり着いた!
夕方潜ってみたら透明度1m、、、そんでカメラが不調ですぐに上がる。
う~んなかなか厳しいな。


明日からは一人サミット開催しよう。
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