9.16.2016

岩手県・三陸の海 アナゴ漁師の証言 200日目


2016年9月16日
岩手県・宮古-大槌
晴れ時々曇り 透明度3-5m 水温22℃
山田町に到着。
長かった~。
海沿いに走ってトドヶ崎を見ようと思ったのが失敗。
リアス式海岸をなめていた。
延々とクネクネ道のアップダウンを繰り返した挙句、
トドヶ崎への道は見つからず。

ようやく街にでた。
クネクネしながら三陸でのダイビングはできないかもしれないと
思っていた。それは気分的なもので。
どこででも適当に潜ってきた割りに弱い。

牡蠣の養殖の漁師さんが震災の時の様子を教えてくれた。
近所では10人ほどなくなったとか、
今でも仮設住宅に住んでいるけど、
船は補助金で買ったので漁はしているとか、
瓦礫は随分撤去したし海は綺麗になったなどなど。



潜ろう。
やはり潜って自分の眼で見て、感じなくては。 

海底は思ったよりもキレイだった。
所々に瓦礫や残留物が残っていた。

 おおっ!
シモフリカジカ!?
こんな大きい個体は北海道でも見かけなかった。
 
バスタブの様なものには魚がいっぱい入っていた。
リュウグウハゼとネンブツダイの幼魚。
海底には大きなホタテにナマコ。 

車のバンパーかな。 

空き缶に産み付けられた貝の卵 

群れるリュウグウハゼ。
リュウグウハゼがこんなにいる海を初めて見た。

山田町を後にして大槌湾まで来た。
ここも防潮堤や海辺の大規模な工事が行われていた。
お墓参りに来ていたおばあちゃんは、昔とは全く違う光景だと言っていた。
ご先祖様たちはどう思うのだろう。


削っては盛っての繰り返し。
レゴで街を作っているかのようなおかしな光景。

高い防潮堤を作っても川から津波が入ったら大変。
それじゃあ川も止めましょう!
なんて短絡的で取り返しのつかないことを。。。

 
ほんとにどこ行ってもこんな工事をしている。
土建業者の金の音が町中に響き渡る。

森が海を育てる。
それを承知の上で海辺を破壊しているのか。
魚つき保安林が聞いてあきれる。

大槌湾の小さな漁港でアナゴ漁師さんが証言してくれた。
「俺はあの防潮堤には反対だ。」
「素人から見ても無駄が多すぎる」
今作っている防潮堤は高さ14.5m、幅80m、長さはとっても長い。
幅8mかと思って聞き返したけど違った。
幅80mそれでいて、上側はすぼまって車は走れないとか。。
「あれは芸術作品だな」
と皮肉を込めて言っていた。
対岸の集落では反対運動があり、防潮堤は築かれなかった。

望んでもいないものが次々に作られてしまうこのシステム。
何とかならないものだろうか。

空を見上げるとまんまるお月様が輝いていた。

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