8.23.2016

北海道 北方四島とらっこ 175日目


2016年8月22日
北海道・根室
雨 透明6-7m 水温15-19℃



たいへん!
荒波の中にオジサンが浮かんでる!
それも小さめのオジサン!!
台風が迫りくるこの海でなんてことだ。。。
岩礁が荒波を防いでくれているけどかなり危険な場所。


飛び込むしかないか。。。
ウェットを着る時間はないな。
2次災害になりかねない。
どうするか。。。


いや、、、まてよ。
なんか妙に余裕があるぞ。
あの小さいオジサン!


それに気が付くと2人になってるし。


しかも良くみると、ちょっとかわいいかも。


あれ、なんか食べてる?

危ないぞ~!
2人のオジサン。
じゃれ合っている。
オジサンだとすると気持ち悪いくらい絡み合っていた。







アジアラッコ
NIKON D610  Nikkor200-500㎜
良かった。おじさんじゃなくてラッコだ!
緊急事態から一転、最高の出会いに変わった。
千島列島に多く生息していると言われるラッコ。
日本には生息しておらず、千島列島から稀に流れてくる程度。
根室に行けばラッコに会えるかもしれない。
淡い期待を抱きながらやってきた。
野付では風も緩やかだったけど根室まで来ると南からの風が激しい。
海は波立ち、霧も濃い。
そんな中でラッコに出会えたことが夢のよう。
この広い海で、本当にいるのかもわからない小さな生き物に
出会えたことは奇跡の様な出来事だと思った。


濃い霧と時折降る激しい雨に悩まされながらしばらく観察していた。
明日通過するであろう台風が心配。
望遠レンズで覗いても点の様に小さくなったラッコの無事を祈った。


ラッコの分布や生態について↓ナショジより
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20141218/428916/





 一日を振り返る。
野付湾から根室までは割りと穏やかだった。
それでも海は茶色く潜れるような状況ではない。



ふらふらしている時に見つけたウニの種苗センター。


見学させてほしいと言うと案内してくれた。

 北海道では広くウニの放流を行っている。
幼生から変態して3~4ヵ月で殻長10mm程度に育つ。
これくらいの大きさになると海へ旅立つ。
海の成長は面白く、環境や食べるエサで成長速度が全く違うという話だった。
ちなみに食べているのは、この辺で取れたナガコンブ。
ラウスコンブも少しあるらしい。
北海道は移動する度にコンブの種類が変わるのが面白い。


本土最東端!
なんで日本最東端じゃないんだろうって思った。
それはここから下の話。
知床に来てすぐの頃、国後島をみてロシアが近いな~!と
口走ってしまったことが恥ずかしい。



北方領土に関する歴史や資料がたくさん展示してあった。



納沙布岬(この時いた所)からたったの3.7キロの距離に境界線がある。
カヤックで行ける距離。でもそこまで行くと拿捕される。
ここまで近いことに愕然とした。



ラッコはおそらくこの歯舞群島から流れてきている。
日本が戦争に負けるまでは日本人が住んでいたところ。



千島列島も樺太も探検し開拓した歴史がある。


たしかに歴史的にも国際的に見ても日本の領土だと思う。
戦争に負けたどさくさに紛れてとは言え、ロシアに支配され、
 今ではロシア人が住んでいる。

世界3大漁場と呼ばれる海域でもあるので誰が見ても欲しい土地。


70年以上たっても帰ってこないんだから難しい問題だ。
それに話し合いをする総理大臣がコロコロ変わるんだから
話し合いようもないと思う。


まぁ政治的なことは政治家に任せるとして、僕の思いは一つ。
多分ばれてる。


北方四島を自由に歩きたい!
海獣類たちや海の生き物たちを記録したい!
ただそれだけ。


そんな日が来ることを願う。


北方領土に関して↓
http://www.chishima.or.jp/info.htm




連日の雨で不愉快極まりなかったので、洗濯&乾燥機!
気持ちい~!


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